出版社内容情報
痴漢は犯罪だが、同時にその一部は「性的依存症」という病でもある。痴漢治療の専門家が臨床経験をもとに語る、「処罰だけでなく治療を」というパラダイム転換。
内容説明
痴漢は犯罪であり、同時にその一部は「性的依存症」という病気でもある。東京都心のとある精神科クリニックで開かれる、通称「痴漢外来」。ここでは性的依存症の「治療」プログラムによって、通常30%台と言われる痴漢の再犯率を3%にまで抑えている。痴漢行為を行うのは、どんな人なのか。彼らに共通する「認知のゆがみ」とはなにか。どうすれば痴漢をやめさせることができるのか。最新の研究成果に基づき、痴漢をはじめとする性犯罪・性的問題行動の実態に迫る。
目次
第1章 痴漢外来の一日
第2章 「病気」としての性的問題行動
第3章 性的依存症の原因と診断
第4章 性的依存症の治療
第5章 ハイリスク性犯罪者への対処
第6章 強迫的性行動症―さまざまな性の困難を生きる人々
第7章 性犯罪の被害者
著者等紹介
原田隆之[ハラダタカユキ]
1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省矯正局法務専門官、国連薬物犯罪事務所Associate Expertなどを務め、現在、筑波大学人間系教授。保健学博士(東京大学)。専門は臨床心理学、犯罪心理学、精神保健学。性的依存症をはじめ、さまざまな依存症の治療や研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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