ちくま新書<br> 痴漢外来―性犯罪と闘う科学

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ちくま新書
痴漢外来―性犯罪と闘う科学

  • 原田 隆之【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 筑摩書房(2019/10発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072566
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C0247

出版社内容情報

痴漢は犯罪だが、同時にその一部は「性的依存症」という病でもある。痴漢治療の専門家が臨床経験をもとに語る、「処罰だけでなく治療を」というパラダイム転換。

内容説明

痴漢は犯罪であり、同時にその一部は「性的依存症」という病気でもある。東京都心のとある精神科クリニックで開かれる、通称「痴漢外来」。ここでは性的依存症の「治療」プログラムによって、通常30%台と言われる痴漢の再犯率を3%にまで抑えている。痴漢行為を行うのは、どんな人なのか。彼らに共通する「認知のゆがみ」とはなにか。どうすれば痴漢をやめさせることができるのか。最新の研究成果に基づき、痴漢をはじめとする性犯罪・性的問題行動の実態に迫る。

目次

第1章 痴漢外来の一日
第2章 「病気」としての性的問題行動
第3章 性的依存症の原因と診断
第4章 性的依存症の治療
第5章 ハイリスク性犯罪者への対処
第6章 強迫的性行動症―さまざまな性の困難を生きる人々
第7章 性犯罪の被害者

著者等紹介

原田隆之[ハラダタカユキ]
1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省矯正局法務専門官、国連薬物犯罪事務所Associate Expertなどを務め、現在、筑波大学人間系教授。保健学博士(東京大学)。専門は臨床心理学、犯罪心理学、精神保健学。性的依存症をはじめ、さまざまな依存症の治療や研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

84
性犯罪を罰するだけでは再犯は減らない。依存症として治療することによって再犯を減らす外来が、日本で唯一池袋の榎本クリニックで行われている。のみならず、セックス依存のグループワークや、性犯罪被害者支援への取り組みも熱く語られる。何よりフロイトの呪縛から逃れ、精神医学もエビデンスベースの科学になるべきであるとの主張は耳は痛いものの(私の外来なんて半分占いかもな。確かに)的を得ている。但しこれ、生活保護受給者囲いこみでお馴染みのEクリだからできる事ではとの考えも浮かぶ。今後行政との連携が欲しいところ。勉強になった2020/02/22

おさむ

34
痴漢をはじめとする性的問題行動はビョーキ、それも一種の依存症であり、刑罰だけでなく、治療が不可欠。それが厳罰化よりも再犯防止につながると、都内の駅前に「痴漢外来」を開いている著者は主張する。学術的に言えば、痴漢は窃触障害なんだとか。禁煙や禁酒、薬物依存などと同じように当事者たちの自助グループもあるとは知らなかったです。うーむ、ビョーキのせいにすれば責任を逃れられる側面もあり、なかなかすんなりと理解は出来ませんが、一筋縄ではいかない重い課題ですね。2019/11/13

みなみ

28
痴漢をはじめとする性犯罪の加害者の一部は、性的依存症であることに着目し、性的問題行動や治療の実態について紹介する新書。性犯罪への認知行動療法の効果について、日本ではあまり研究されていないが、筆者の研究グループの研究結果が紹介されており興味深かった。認知行動療法を受けるグループと性的問題行動の対策に関する自由討議するグループに分けた場合、1年間の再犯の有無を調べたところ、どちらのグループも再犯率は2.9%と非常に小さいとのこと。治療と再犯防止の因果関係はなかなか証明しにくいんだな。2022/06/05

小鈴

24
タイトルはセンセーショナルで下世話な関心を呼び寄せるでしょうが、メインは副題にあるように「性犯罪と闘う科学」とあり、最新の知見を盛り込んで性犯罪の現状、性的依存症とは何か、その治療法(リスク度に応じた治療法)、治療の効果と犯罪の抑止力などエビデンスをもとにまとめています。事例は少なめでお堅い内容ですが、従来よく行われた精神分析や専門家の面談の限界を知ることができてためになります。やめたくてもやめられないあなたこそ読んで欲しい一冊。ぜひ治療に結びついてほしい。 2019/10/27

リキヨシオ

19
「痴漢外来」に訪れる患者の多くは「やめたい、やめなくてはならない」と思いながらも、自力ではどうにもできず痴漢を繰り返してきた。性犯罪に関しては、本人の反省を訴えかけるだけの処罰だけでは効果はなく、徹底した治療も必要になってくる。性犯罪は依存症でもある…と認識しないと性犯罪自体が減らないのではと感じた。性犯罪が減らない背景には、日本に根強く残る男性優位社会にもあり、「法における男性中心主義」に問題があるという。ほとんどの被害者が泣き寝入りしている現実を考えないといけないと思った。2019/12/11

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