内容説明
一台の車が海に落ち、中から男性の遺体が発見される。彼は、妻の友人で多額の資産を持つ三松妃沙子から、かなりの借金をしていた。彼女は「妃」と呼ばれ、三つの願いを叶えるかわりに災いももたらす「猿の手」を大切にしていたという。彼女の願いとは何だったのか―。臨床犯罪学者・火村英生が、トリックも心情の揺れも解き明かす本格ミステリ!
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪府生まれ。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。’17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞受賞。’18年「火村英生」シリーズで第3回吉川英治文庫賞受賞。’22年、第26回日本ミステリー文学大賞受賞。現代本格ミステリの代表的な書き手として、多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りんだりん
17
中編+幕間+中編=長編ミステリーということらしい。何となく、火曜サスペンス劇場的な中身に思えてしまい、有栖川有栖さんの著作は好きでたくさん読んでいるが、この本はあまり好きでない部類の本だった。まあ、こんなこともある。★22023/08/21
餅屋
15
火村英生シリーズ17冊目▲海に落ちた車から遺体が…三つの願いを叶えるかわりに災いももたらす「猿の手」を大切にする「妃」と呼ばれる女性から多額の借金を…▼長編と言うより連作中編なのだが、メッチャ面白かった。きちんとW・W・ジェイコブズ『猿の手』を読み直してからとりかかったので、前半のトリックは楽しく解けました♪火村の解釈も面白く、朝井女史が普通です。森博嗣『笑わない数学者』を読んだばかりで刺激的!前半のカオスを引き継いだ後半も楽しめましたが、動機はアリスの係でホンマかいな‼きっと不起訴でしょう(2008年)2025/08/15
くるみみ
13
有栖さんと火村さんのコンビシリーズ、2冊目読了。 日本扇の謎の次いでどれを読もうかなぁと手を出した理由がこの装丁なのは間違いない。本格ミステリって創作とはいえ殺人が絡んでいる事件だと不遜ながらドキドキと楽しんで読めてしまうことが好きかもしれない。本作は1部と2部で同じ登場人物(一言でいうと変な女)に対してのコンビ2人の紳士的な対応が上品な装丁とも似合っていてよかった。巻末に著作リストが載っていて嬉しい^^2025/12/30
よし
13
久しぶりの有栖川有栖。未読の作品がどんどん減っていって寂しい限り。今回もじっくり読ませてもらった。有栖川有栖はドラマが面白いと思っている。魅力的な登場人物に導かれてページをめくり、解決の鮮やかさで余韻を残す。今回は国名シリーズではない長編だけど、とても面白かった。2025/09/09
みすみ
10
火村英生シリーズを刊行順に読んでいこう企画⑰。元々独立していた中編に中編をくっつけて、二部構成の長編っぽく仕立てた作品。後からわざわざくっつけただけあって、後半の方が明らかに良い。窓ガラスが割れていたという一点から逆算していくロジックも、火村が理解できない動機をセンチメンタル担当のアリスが補完する構図も、筆者やシリーズの長所が上手く出ている印象。繋ぎで書かれた幕間もムードたっぷりオトナ味で、作品の持つ雰囲気にマッチしていた。前半がもうちょっと良ければ☆4付けられたかな。2026/01/04
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