内容説明
主人公が江戸の切り絵図製作に携わる「切り絵図屋清七」、古本屋に集まる噂を追って主人公が真偽を“見届ける”「見届け人秋月伊織事件帖」、女たちの愛の姿を炙り出す傑作人情譚を収めた「人情江戸彩時記」、雇われ用人が武家などの建て直しを図る「渡り用人 片桐弦一郎控」。人気時代作家・藤原緋沙子の代表シリーズの「ダイジェスト」を集めた贅沢な傑作選、第二弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。2002年、「隅田川御用帳」シリーズで小説家デビュー。文庫書下ろし時代小説で絶大な人気を得る。’13年、「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
22
2023年6月光文社時代小説文庫刊。傑作選シリーズ2作目。4作品から4つの短編。目を通すとそれぞれのシリーズを読まないではいられないことになってしまうという力作揃い。藤原さんのあとがきに「渡り用人片桐弦一郎控が中断していて…」という下りがあり、頼もしい思いをしました。待ってま〜す。2023/07/28
ごへいもち
12
よく見たら全部読んだ話だった、傑作選だって2024/06/02
犬養三千代
6
傑作選。藤原緋沙子さん初読みなので良かった。違う本も探してみたい2023/11/18
オールド・ボリシェビク
3
この作家のシリーズものの中から4編をまとめたアンソロジー短編集。旗本の書士が主人公の「切り絵図屋清七」、街の噂の審議を確かめる「見届け人」、雇われ用人が活躍する「片桐弦一郎控」、そして江戸の四季に人情譚を絡めた「人情江戸歳時記」。4編とも、独立した一編として読んで楽しめた。出版社は「お気に入りのシリーズがあったらどうぞ」というかたちで出したのだろうな。どれも読みたくなりましたよ。2023/07/08
TM
0
藤原緋紗子傑作選 宝塚図書館2024/02/15