内容説明
「四番隊隊長、松原忠司に切腹を申し付ける」新選組副長・土方歳三はこう断罪した。鉄鉢巻をつけて大薙刀を携える様から「今弁慶」と称された松原忠司。潔く自刃しようとした瞬間、意識が途切れる―そして、目が覚めると、そこは源義経の生きる世界だった。歴史の動乱に巻き込まれた不器用な松原の生きざまを骨太に描いた、著者の光文社文庫初の書下ろし作品!
著者等紹介
篠綾子[シノアヤコ]
第4回健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。短編「虚空の花」で第12回九州さが大衆文学賞佳作入選。おもな著書に、『青山に在り』(新生第一回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞)、『蒼龍の星』『酔芙蓉』『天穹の船』、主なシリーズに「更紗屋おりん雛形帖」(第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞)、「江戸菓子舗照月堂」「小烏神社奇譚」「万葉集歌解き譚」「木挽町芝居茶屋事件帖」など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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