出版社内容情報
愛娘紬を拉致した宿敵の元御広敷伊賀者の藤川義右衛門は、逃亡先の尾張で新たなる吉宗潰し、聡四郎潰しの動きを始めた――。
内容説明
惣目付として、奥右筆、目付に楔を打ち込んできた水城聡四郎に将軍吉宗から新たな命が下った。監察する対象は「大奥」。御広敷用人を務め、経験、知識のある聡四郎ではあったが、かつての“職場”は聡四郎の転任後、元の木阿弥になっていた。そして、大奥に切り込む聡四郎を意外な敵が狙う―。「惣目付」シリーズ、目が離せない激闘が繰り広げられる衝撃の第三弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
76
八代将軍・徳川吉宗により将軍を除くすべての者を調べることが許された、惣目付を拝命した一放流の遣いて水城聡四郎の活躍の物語です。此度は、吉宗が布告した倹約令の考えに反した大奥を取り締まるために、吉宗より大奥の取締を命じられる。江戸で水城の娘・紬を攫い水城に戦いを挑んで負けた元御広敷伊賀者組頭・藤川義右衛門は、名古屋まで逃げて来て生き残った唯一の手下で伊賀者・鞘蔵と手下の忍びを集めるために甲賀と根来へ向かう。🌿続く→2022/03/06
とし
75
惣目付臨検仕る「開戦」3巻。江戸城の伏魔殿「大奥」を臨検し 取り締まることに・・・将軍吉宗、水城聡四朗を息つく暇も無く酷使しまね。入江無手斎の安否も判り、今回も展開が早く面白く読み了です。2022/05/24
baba
35
徒目付、奥祐筆につづいて今回は大奥の改革、吉宗威光を背に、果敢に始末をつけ、溜飲が下がる。でも、恨まれそう。2023/01/21
蕭白
10
あっという間に読み終えてしまいました。主人公が主人公らしい活躍をして、読んでいて楽しかったです。2022/01/13
わたしは元気
6
面白かった。 次を早く読みたいです。2022/03/01