出版社内容情報
時は文政。本所相生町の河岸の裏通りに並ぶのは、天麩羅におでんととりどりの屋台。人情と江戸の味に心癒される好評シリーズ第3弾。
内容説明
淵上道庵は、なみだ通りの面々も日頃から世話になる名医だ。文政八年、狂言「東海道四谷怪談」が評判を呼んだ夏が過ぎる頃、江戸にはやり病の疱瘡が拡がり始めていた。命にかかわる恐ろしい病で、なみだ通りの屋台にも疱瘡除けの赤いものが飾られることに。道庵は息子とともに人助けに奔走するのだが…。江戸の市井の人々を温かく描く好評シリーズ第三弾!
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院中退。草創期の幻想文学会に参加。’87年『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。その後、ブランクを経て、’97年『百鬼譚の夜』で本格デビュー。幻想小説からホラー、ミステリー、時代小説まで、幅広いジャンルで、独創的な作品を発表し続け、俳句や翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
40
命の儚さ。だからこそ人の優しさが染みる2022/12/24
kmzwrs5781
1
あの時代の医療従事者と病との闘いは現代の比ではないだろう。町医者でありながら自らを犠牲にしてでも患者第一の責務をこなしていく源庵先生に心からの感謝を。電車で読んじゃダメなやつだったー2023/12/09
なんてひだ
1
間が空いたけど無事に3巻を完走しました。道庵先生に赤ん坊に死なす事はないと思うけど、それは現代に住んでいるから思う事だろうか。日はまた昇るが心に沁みた。コロナ感染者を意識して書いてのかな、とても身につまされる思いです、現代とは違った自粛警察なんかの輩も出ないし、手と手を合わせて立ち向かう姿が、あーあこんな国だったんだと、道庵先生に治してもらった親子が道端で何気ない会話をするのも人情だから、新刊待ち望む日日是好日
goodchoice
1
市井物の良さが良く出ている。2021/12/14
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