内容説明
空一面を覆う真っ黒な雲が、重力で地表に落ちてこないのはなぜ?地球以外に、流星が見える惑星はあるのでしょうか?現代物理学の基本原理であるアインシュタインの相対性理論にほころびが見つかった?本書には、日常にひそむ“当たり前”の疑問から宇宙論にいたるまで、物理学者である著者がやさしく解きほぐし、科学を味わい愉しむための話がぎっしり詰まっています。さらに、超新星爆発のニュースに遭遇し衝撃を受けたこと、また南半球で満天の星空に感激するといった、科学者の研究生活におけるエピソードが活き活きと描かれたエッセー集。
目次
第1部 雲はなぜ落ちてこないのか―光の中の世界(雲をつかむ話;太陽の光とものの色 ほか)
第2部 地球環境を太陽系で考える(気候変動と太陽系惑星地球;火星から地球を考える ほか)
第3部 宇宙と素粒子・原子核(相対性原理の限界を追って;元素の旅 ほか)
第4部 宇宙にドラマを追って(超新星1987Aの衝撃;宇宙に飛び出す)
著者等紹介
佐藤文隆[サトウフミタカ]
1938年生まれ。1960年京都大学理学部物理学科卒業。甲南大学教授、京都大学名誉教授。専攻、宇宙物理学、一般相対論
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