光文社文庫<br> 死の花の咲く家―昭和ミステリールネサンス

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光文社文庫
死の花の咲く家―昭和ミステリールネサンス

  • 仁木 悦子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334790066
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

身障者というハンデを乗り越えて質の高い作品を執筆した仁木は、「日本のクリスティ」と呼ばれ、その評価は現在でも高い。

内容説明

電機会社の資材課に勤める寿子にとって、女手ひとつで育ててくれた母親は、優しくて誰よりも仲良しの友だちだった。だが、そんな母が、寿子が思いを寄せるエンジニアの青年からの手紙を勝手に開封し、タンスに隠していた。どうして―!?単行本初収録になる「隠された手紙」他、爽やかな読後感の七つの短編に、これも文庫初お目見えのショートショート四編を追加。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yu。

29
ミステリは勿論の事、幻想世界、ブラックユーモア‥とテイストの異なる味わいが存分に愉しめる仁木ワールド。。お気に入りは、ミステリ色の濃い「暗い日曜日」、「遠い絵図」、「穴」‥ それに、苦みの効いた後味がたまらない四編の「ショートショート」。。そうそう、初収録作品が拝めるというのはファンにとって、なによりの喜び(*´―`*)2020/06/18

harupon

28
仁木悦子の昭和ミステリールネサンス。1986年「金ぴかの鹿」「暗い日曜日」「ねむい季節」「死の花の咲く家」、1981年「遠い絵図」、1979年「穴」、1964年「一日先の男」「隠された手紙」、ショートショートの4作は1960年代の作品。小学1年生のムツ子がとんでもない事件にかかわってしまう「金ぴかの鹿」が印象深かった。前にも読んだことがあるような。小さな探偵が頑張った。「一日先の男」ブラックジョークだ。表題作は新聞記者の吉村が活躍。「隠された手紙」結婚を控えた寿子が見知らぬ男に誘拐される。この話が好き。2021/12/13

coco夏ko10角

23
8つの短編+4つのSS。特によかったのは『一日先の男』日記を買ったら翌日のことが記入してあり…。どうなっていくのかとドキドキ。『金ぴかの鹿』子どもの不安がうまく書かれてるし最後の哀しさよ。『暗い日曜日』仁木兄妹シリーズ。『ねむい季節』60年代に書かれた21世紀のお話。著作には珍しい感じで面白かった。『死の花の咲く家』吉村記者シリーズ。2021/05/11

のんちゃん

23
若い頃すごく熱心に読んだ仁木悦子さんのミステリー短編集。昭和半ばちょっと過ぎのお話なのだが、今読んでも楽しめる作品集だ。21世紀の日本を描いた作品があるのだが、その中でロボットや交通関係はすごく進歩充実しているのだが、事件を新聞で知ると言う様な記載があり、当時の未来への想像を伺う事ができ、楽しくなった。当時は情報という概念が重要視されていなかったのかと。当時読んでも楽しめた作品であると思うが、実際の21世紀に読むとまた違う味わいを感じる事ができる。楽しい休日読書だった。2020/06/28

ぷりけ

17
短編集。「穴」「ショートショート」「遠い絵図」が面白かった2021/01/09

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