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出版社内容情報
2014年の入試で、志願者数が日本一になった近畿大学。なぜ変貌を遂げたのか? 気鋭のノンフィクション作家が解き明かす。
内容説明
「世界初のマグロの完全養殖」と「志願者数日本一」という2つの快挙を成し遂げた裏側には、周到な準備と徹底した改革があった―少子化時代におけるビジネスや教育のヒントが詰まった著者渾身のノンフィクション、待望の文庫化。
目次
序章 マグロの完全養殖と志願者数日本一
第1章 志願者数日本一の「理由」
第2章 近大マグロを誕生させた大学力
第3章 教育と経営が共存する秘訣
第4章 若者の心をつかむ情報発信力
第5章 近大が日本一へと躍進した原点
終章 近大が泳ぎ続ける理由
著者等紹介
山下柚実[ヤマシタユミ]
作家・コラムニスト/五感生活研究所代表。東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、「五感」を中心テーマに据えて取材を重ねてきた。月刊誌連載、新聞エッセイ、ネットコラムなど数多く手がける。第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。江戸川区景観審議会委員、元環境省・感覚環境のまちづくり検討委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
75
関西ローカルなイメージで、「近大マグロ」くらいしか知らなかった近大。勿論「志願者数全国一」が優れた学校の基準ではないし、ここまで学生に媚びないとダメなのかとも思う。だが超少子化の現在、学ぶ環境を整えそれを学生にアピールし優秀な人材を集めることは、より良い大学を目指す為には必須なのだろう。水産学をベースに他分野も含めた実学の場を設けている点も素晴らしい。後はここで学んだ学生が世に出て活躍し、真の大学日本一になれるかどうかである。学生側の視点が薄いのがマイナス点。教育書ではなく、ビジネス書として良書。★★★★2016/05/13
大阪魂
12
近大マグロ、ウナギ味のナマズ、英語村、受験生全国一!最近の近大はほんますごい目立ってるもんねー!この本読んだら近大がなんでそこまで躍進できたんか、ほんま勉強になったわー!スポーツ紙をめざす広報戦略、賞とかの明確な目標、そして明確な理念とやる気を活かす企画会議。さっそく仕事の参考にしよー!2017/03/12
gogo
12
近畿大学の最近の躍進を紹介した本。先進的な取組が多く、色々と参考になった。近大にとっては自大学をこんなに賞讃してくれる、ありがたい書籍はないだろう。しかし、大学業界や高等教育政策からの視点が欠け、広がりと深みに乏しい記述となったのが残念だ。一例を挙げると、「私大と民間企業は基本的には変わらないという認識」という関係者のコメントをそのまま引用している(182頁)。しかし、私大(学校法人)は法人税や固定資産税を免除されているうえ、私学助成を政府から受けている点で、公的性格が強い。2016/05/09
ハッピー
8
近大マグロで全国的に有名になった近大を書いている1冊.タイトル通り,志願者数日本一になった近大の様々な取り組みについて書かれています.町工場と大学をつなぐ『近大リエゾンカフェ』とキャンパスごとに実施している学校会計が職業柄気になりました.グランフロントに近大マグロ食べに行ってみたい!2016/05/02
ma-san
8
近大の取り組み(養殖マグロ、エコ出願、ド派手入学式、超近大プロジェクトなど)がなぜ成功しているのかをややエモーショナルに紹介している。もう少し他校との比較が欲しい気もするが、絞っているおかげもあり読みやすい。改革を進めるためには、他人のハートに火をつけるような熱さがいる。そしてその熱さを伝えていくためにはシンプルでわかりやすい目標が必要。おそらくこの筆者にも取材を通じて近大の取り組みにかける熱が伝搬したのだと思う。踊りたくなるような笛を吹けているところがすごい。2016/04/20
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