- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 雑学文庫
- > 光文社 知恵の森文庫
出版社内容情報
クラシック評論の第一人者が、満を持して薦める「最高」の指揮者による「最高」の演奏。
内容説明
クラシックは聴いてみたいけど、何から始めればいいか分からない?ならば、いきなり「世界最高」を聴いてみよう。本物の美味を味わってみよう。作り手によって味の異なる料理と同じく、同じ曲でも演奏家によって、まるで違う音楽になる。その聴き所はどこか。クラシック評論の第一人者が満を持して薦める、「最高」の指揮者による「最高」の演奏。
目次
第1章 ナイーヴ時代の大指揮者たち、または古典主義的幸福(ヴィルヘルム・フルトヴェングラー;アルトゥーロ・トスカニーニ ほか)
第2章 二〇世紀にあってなお幸福な指揮者たち、または擬古典主義の平和(カール・ベーム;ルドルフ・ケンペ ほか)
第3章 普遍化を目指した指揮者たち、または二〇世紀が夢見た美(ジョージ・セル;ヘルベルト・フォン・カラヤン ほか)
第4章 エキゾチックな指揮者たち、またはコスモポリタンの喜び(レナード・バーンスタイン;小澤征爾 ほか)
第5章 懐疑に沈む指揮者たち、またはマニエリスムの退廃と人工美(オットー・クレンペラー;セルジュ・チェリビダッケ ほか)
著者等紹介
許光俊[キョミツトシ]
1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学で美学、東京都立大学でドイツ文学を学ぶ。現在、慶應義塾大学法学部教授。クラシック音楽評論家、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっひぃ
8
フルトヴェングラーは来日したことがないこと、丸山眞男がフルトヴェングラーに感嘆してやまなかった者のひとりだったことを初めて知った。指揮者を見出しに、おすすめの曲を紹介する形式の本は初めてだった。筆者の婉曲が面白い。ツウはこういう風に聴くのか、とわかる。2017/03/28
銀狐
3
数ある推薦本の中でも独断と偏見は特筆モノ。そのと〜り!と叫びたくなるところ多し。楽団ではなくて指揮者で分類しているのが面白い。指揮者で音が変わることがよく分かる。愛聴盤が載っており、評価は的を射てくれていて嬉しかった。2015/04/20
ボル
2
指揮者で楽曲の出来不出来がある。敢えて言うなら指揮者の才覚・演奏家の力量や録音された時期に加えモチベーションアップした時期と重なれば名曲が生まれるのだと再確認できた。名盤や思い入れ満載の文章にクラシック音楽が身近に感じられた。様々な逸話が紹介されているため、読んでいてとてもタメになった。2017/12/28
ポルコ
2
指揮者一人一人の個性が、まるで短編小説のように綴られていて楽しい。2018/02/03