トルーマン・カポーティ

トルーマン・カポーティ

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  • サイズ B6判/ページ数 556p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105390013
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

「早熟の天才」とうたわれた米国の作家トルーマン・カポーティは、1984年、その60年の生涯を閉じた。「完璧」と評される作品とは裏腹に、彼の一生はあまりにも劇的なものであった。親の愛情に飢え、同性の恋人と愛憎劇を繰り返し、社交界にのめり込み、ハイソサエティの人々に愛され、そして蔑まれ、薬物とアルコールに溺れていく…。本書は、その稀有な作家カポーティの生涯を、彼を知る人々にインタビューし、得られた証言で描き出す「オーラル・バイオグラフィ」―聞き書きによる伝記―である。同じ手法で伝記『イーディ』を著し、高い評価を得た著者ジョージ・プリンプトンは、今回、カポーティの人物像を描くにあたり、彼の親戚、友人、知人、マスコミ・映画・ファッション関係者など、総勢170人以上にインタビューしている。愛情溢れる述懐、悪意を含んだ批評など、証言者による生々しい発現が、カポーティの奇矯な生涯を鮮明に浮かび上がらせる。カポーティの複雑な人物像を描くのに最適と思える手法を用い、当時を知る貴重な写真も満載された、力作伝記である。

目次

Monroeville 1924‐1931―モンローヴィル(人口1800)、ハーパー・リー、そして初めての大パーティ
New York,Greenwich 1933‐1944―ニューヨークへ出て、学校を転々とし、数学をしくじり、新しい友達ができる
1944‐1945―『ニューヨーカー』で働き、ロバート・フロストを怒らせ、短編を書きはじめ、ニューヨークのアートシーンに加わる
1946―ニューヨーク州北部の作家のコロニーに参加し、新たな友人のサークルができ、ニュートン・アーヴィンと知りあう
1947―汽車旅行をし、トリリング夫妻に会い、ナンタケット島を驚かせる
1948―『遠い声 遠い部屋』が出版され、酷評される
1948―ヨーロッパ旅行に出かけ、パリのサロンを訪ねる
1948―母のアパートを出て、生涯の友ジャック・ダンフィーと出会う
1949―ジャック・ダンフィーとともにヨーロッパ暮らし
1954―悲しい知らせを受けとる〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めっちー

2
カポーティを知る人々にインタビューをし、彼の人となりがわかってくる本。最期の時はなんだか悲しくなってきました。2010/02/05

砂出し天然コンキリエ

2
亡くなる時の状況を、みとった友人の言葉で知り、涙が出た。亡くなる前の数カ月は、子供にかえっていたところがあった感じがする。薬物と酒に溺れた時代の醜悪な様子も細かく知ることができ、胸が塞いだ。上下の二冊を続けて読み、人生って何なんだ?と内省的になってしまった。読んで良かったと思う。2011/06/22

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