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内容説明
春にほんのり薫る桜御飯、素材そのものを生かした夏の冷やむぎ、時間をかけてことこと煮る豆…。しみじみと味わい深い文章から、素材を生かし、心を込めて作ることの大切さが伝わってくる。裏千家家元、魯山人など、多くの人との出会いを通して培った料理哲学と、料理人としての人生も余すところなく綴られた名著の完全復刻版。
目次
春夏秋冬
美味探究
東と西
京洛点描
拝謝回想
食器考
味めぐり
人生は旅
著者等紹介
辻嘉一[ツジカイチ]
明治40年、京都に生まれる。茶懐石料理の老舗「辻留」の2代目。初代が茶道裏千家の料理専属として看板を掲げ、京都にて出張専門の料理店というスタイルを確立したのが始まり。14歳より包丁を握り、以降、東京にも進出。銀座、赤坂などで店を切り盛りするかたわら、日本料理研究家として後進の指導にあたった。著書は80冊以上に及ぶ。昭和56年に食生活文化功労賞、昭和63年に勲四等瑞宝章を受ける。同年、没。享年81
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