出版社内容情報
武芸帖編纂所でもっとも熱くて涙もろい松岡大八をめぐる哀しき物語。最後には爽快感が待つシリーズ期待の第五弾。
内容説明
「宮本武蔵?―知りません」。新たに仲間に加わったお光のひょんな言葉から、公儀武芸帖編纂所頭取の新宮鷹之介たちは二刀流を調べることに。かつて二刀流を極めんとして道場を開いていた大八に、一同は伝手を求めるが、実はそこに大八の悲しい過去が隠されていた。明るい男の陰に、一体何があったのか?爽やかな鷹之介が滅びゆく武術を追う大人気シリーズ第五弾!
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。以後、演劇制作や舞台の脚本、『水戸黄門』等のテレビ脚本を数多く手掛ける。2010年、『取次屋栄三』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
85
若鷹武芸帖シリーズの5作目。2019.10発行。字の大きさは…中。鏡心明智流の新宮鷹之介は「滅びゆく武芸流派を調べよ」との主命を受け公儀武芸帖編纂所頭取を務める。 他には、柳生新陰流の水軒三右衛門、円明流の松岡大八、目録編纂の田中郡兵衛。女中であるが元海女で白浪流水術のお光がいる。 鷹之介は、此度二刀流を学ぶこことする。 円明流の松岡大八が自身の目黒の剣術道場時代を十数年ぶりに語る。 そこには、5才の娘・千代のあまりにも悲しい話があった…(涙)。 妻・八重は、千代はあなたに殺されたようなものです…(涙)。2020/01/11
とし
80
若鷹武芸帖「二刀を継ぐ者」5巻。公儀武芸帖編纂所の円明流の遣い手松岡大八通称(大殿)過去にまつわる物語、それにしても新宮鷹之介爽やかですねほのぼの感が良いですね。安定感抜群です。2020/07/18
ベルるるる
23
一気読み。鷹之介の思いやりがいい。そしてこの若者を支える老臣の高宮松之丞いい。今回は編纂所の松岡大八の過去が明らかに。涙もろい大八ではないけれど、二人の弟子のそれぞれが歩んできた道に泣けた。2020/03/03
ドナルド@灯れ松明の火
16
5巻目は二刀流を調査するが一刀流の押されて二刀流の使い手はなかなか見つからない。二天一流を完成させた宮本武蔵の二刀流に到達できなかった大八の過去が明らかになる。お薦め2020/09/16
ニッキー
5
岡本さとれにしては、このシリーズは面白くない。 最初の物語の設定と、人物設定もわくわくさせる物が無い。したがって感動もないし、次回への楽しみもない。 他のシリーズが面白かっただけに残念である。2019/12/29