出版社内容情報
吉原会所の八代目就任を打診された幹次郎。名主らの同意が得られないと判断した幹次郎は、京都・島原遊廓へ修業の旅へ出る。
内容説明
吉原遊郭の裏同心・神守幹次郎は、表向きは謹慎を装い、元花魁の加門麻を伴う修業の旅に出た。桜の季節、京に到着した幹次郎と麻は、木屋町の旅籠・たかせがわに投宿し修業先を探すことに。その最中、知人のいぬはずの京の町中で二人は襲撃される。一方、汀女らが留守を預かる吉原では、謎の山師が大籬の買収を公言し…。京と吉原で、各々の運命が大きく動き出す。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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初美マリン
117
舞台が京都に移って一体どうなることかと思いきや新しい場面新しい人物の登場で新鮮で面白い。2020/02/17
やま
114
吉原裏同心シリーズの32作目「新・吉原裏同心抄」シリーズ(第三期)の1作目 2019.10発行。字の大きさは…中。 今回の新シリーズは、幹次郎、麻が1年間くらす京(京都)が舞台で、吉原との二元同時進行です。 幹次郎と麻の仲がホントに良くて、とっても しっくりしています。 三条大橋を渡って京に入った神守幹次郎と加門麻は、これから1年をどう生きていくのか……。 幹次郎が居ない吉原では、不穏な空気が漂っています。 早々に幹次郎を京から呼び戻すのか……。 次回は、どのような展開になるか楽しみです。2019/12/06
KAZOO
111
佐伯さんの文庫本新刊を続けて読みました。元気ですねえ。さらに11月には新潮文庫から新シリーズが登場する予定だそうです。吉原から出入り差し止めのような形で1年間京都の島原の状況を勉強に行きます。京都での主人公と義妹が様々な人物とであって情報を仕入れていきます。それとは反対に江戸の吉原では陰謀めいた動きが出てきます。楽しみがつきません。2019/10/16
とし
80
新・吉原裏同心抄「まよい道」1巻。将来の吉原のため神守幹次郎と加門麻が京へ、裏同心幹次郎が居ない吉原は大丈夫か?二人を信頼する汀女先生の心中は・・・次巻が楽しみですね。 2020/09/06
雅
46
舞台を京都に移しても騒動に巻き込まれるが超人化してる幹次郎の前に敵はない。麻との展開は?だけど… 幹次郎がいなくなった途端に不穏な動きを見せる吉原が気になる2019/12/24