出版社内容情報
成田名璃子[ナリタ ナリコ]
著・文・その他
内容説明
天井の雨漏りをきっかけに、すみっこごはんの二階に足を踏み入れた常連のみんな。そこで見つけたノートの中身とは!?訪れる新顔は、SNS映えを気にする読者モデル、普通の生活すら困難な中学生、修行中の料理人、そして誰もが思いがけなかった人。新たな出会いは楓を深く悩ませて…。年齢も職業も異なる人々が集う“共同台所”が舞台の大人気シリーズ第四弾!
著者等紹介
成田名璃子[ナリタナリコ]
2011年に『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で第18回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し、作家デビュー。『ベンチウォーマーズ』で第7回高校生が選ぶ天竜文学賞、第12回酒飲み書店員大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
385
柿本~!あいかわらず口は悪いが、だんだんいい人になってる。楓の行動は母の由佳に似てきたね。親子だな。楓はいつか報われるよ。瑠衣は、現代の若者にありがちなんだろうなあ。きっと、すみっこごはんに来たことで、何かを気づくよ!瑛太は優しい子。いつか帰ってきてほしいね。晴彦も素晴らしい料理人になれるさ。そして、豊は皆のダメ出しをしっかり受け止めた。きっと、いい父親になれるさ。自分が心身ともに疲れたならば、すみっこごはんに行って元気をもらいたい。でも実在はしないから、疲れたら、また読み返したいですね。2018/11/06
SJW
260
今回は3つの短編で、1つ目は読モ(読者モデルで読メではない)をしてSNSでファッションや食べ物の写真で「いいね」をたくさんもらうために、ぎりぎりの生活をしているOL瑠衣の話。2つ目は金銭的な理由で母子家庭で高校進学をあきらめようとしている瑛太の話。3つ目は料理人 金子さんの弟子の成長の話と最も予期できなかった男 遠藤が現れ楓が動揺する。登場人物がワケありで切なく辛いが、この場所の暖かさで癒されていく話には涙腺がつい緩んでしまう。常連さんには厳しく言う人もいるが暖かい心の裏返しであることもしみじみと感じる。2019/01/07
しんたろー
229
待っていたシリーズ4作目は3編の連作…SNSでの虚像に悩むOL・瑠衣、高校受験か就職で揺れる母子家庭の中3生・瑛太、失踪していた父・豊が現れて動揺する楓…どの話も楓が核になっていて、彼女と一緒に色々と悩んだり考えたりしながら成長譚としても楽しめた。レギュラー陣も健在で、特に大人たち(柿本、田上、金子)の人情が沁みる。現実の厳しさや苦さを描いているのでスッキリした結末にはなっておらず、若干モヤモヤとする事…きっと、次巻で彼らのその後を描いてくれるだろうと期待したい!(特に瑛太を何かの形で救ってやって欲しい)2019/01/22
うっちー
209
まだまだ続きます2018/10/07
ゴルフ72
187
第4弾となった。楓を囲む人々が今回もワケありの人たちを「ごはん」を通して心を癒していく。これまで読んだ中では一番重い作品だったような気もするが・・・とりわけ瑛大君に関して言えばまだ先が見えない。これは自作への予告編として、登場した瑠衣さんも消化不良的だったが最後に笑顔を少し見えこれから先の様子に少し安心感を覚える。感想はこれまでにし、次回作を楽しみ待つことにする。2018/09/22
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