出版社内容情報
汐崎藩は幕閣から睨まれ、改易寸前。かつてない崖っぷちに追い込まれた京之介がとった行動とは――。
内容説明
汐崎藩藩主・堀田家憲に御三家尾張藩主の姫との縁談が持ち込まれた。汐崎藩の御刀番頭・左京之介は、その「土産」に名刀「関の孫六」が献上されると聞いて不審を抱くが、ある旗本の所と、水戸藩にも関の孫六があることが判明する。いずれが本物なのか。そして水戸藩闇同心、尾張藩土居下組が「幻の名刀」を狙って襲い来る―。壮大なスケールに引き込まれるシリーズ第八弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマの脚本家、監督として活躍後、時代小説家としてデビューし、一躍人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
99
御刀番 左 京之介「関の孫六」8巻。左京之介さん、御刀番の域を脱していますね、江戸家老や留守居役の依頼で影働き、迷いもなく霞左文字が冴えわたりました。2017/12/11
いつでも母さん
98
きっとどこの藩にも藩主や藩の為に命を賭す者たちが居たに違いない。藩主に持ち込まれる縁談一つで藩の命運が決まることもある。表だって断れぬなら、取り下げるように仕向ける事も策だろう。今回はそれに名刀の真贋が絡む。京之介の覚悟がだんだん影働きに霞左文字が冴えるのが気になるところだ。2017/11/28
goodchoice
3
今回も京之介の強さが目立つ内容だった。京之介は無敵か?筋立てはそこそこ面白いので、もう少し人間的な色合いを出してくれるといいのだが。2017/11/29