内容説明
“ペドフィル(Pedophil)”のペドは“幼児”、フィルは“好む”の意味である。“幼児性愛症侯群”とも呼ばれるこの現象は、特殊な病いとしていままで葬られてきたが、凶悪殺人事件などをきっかけとして最近になって顕著に表面化してきた。本書では多くの実例を挙げて背景を探り、この病いについて考える初の試みを行っている。
目次
ジョンベネ殺人事件
コラール事件
マクマーチン幼稚園事件
世界のペドフィル
ジャック・ドゲ事件
けっして少なくない日本での事件
なぜペドフィルは存在し増えるのか
インターネットの悪魔性
ペドフィル救済機関
宮崎勤事件
ドーチェ牧師事件
マルク・デュトル事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
先日の事件を受けて図書館にて。まず前書きで女性の独立心と男性の幼児性愛を関連付けるような一文ですでに目が半目になってしまったのですが、さらに記述される様々なケースも正直学術的な視点とは思えず、残念でした。ただ、幼児性愛者とどう共棲していくかはもっと真剣に議論すべきだと思います。公共施設のトイレに子供だけ行かせる恐ろしさを、アメリカで育った自分は周囲に言ってはひかれているのですが、狙われたらおしまいですから!ホント、母親視点になったんだな、自分。2019/12/06
hikarunoir
5
事例にまとまりがなく、同性愛者とペドとの半分意識した混同もあり、宮崎観の錯誤や足利事件の部分も含め資料性は低い。2017/04/15
13km
3
足利事件は冤罪だったのにこれでもかと性犯罪者像に結びつけるのは如何なものかと。当時は自白させられてたからしかたないのかな。2013/09/15
ank
1
意図していた内容とは違ったが、大変興味深く読んだ。著者は後書きでインターネットの普及とともにペドフィルが増えているという。恐ろしい社会になったものだ。 宮崎勤の特異性がわかる内容だった。2021/12/21
澤水月
1
991224
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- 和書
- ステロイドの化学