出版社内容情報
おきくの身辺を調べた橘屋のお登勢と塙十四郎の前に浮かび上がってきたのは、大店の主とは思えぬ卯兵衛の意外な裏の顔だった…。
内容説明
駆け込み寺「慶光寺」の御用宿「橘屋」に、大店の薬種問屋「小国屋」の内儀おきくが駆けこんできた。橘屋用心棒の塙十四郎が事情を調べると、お金と引き換えに嫁いだおきくは、亭主の卯之助に商売の手段に使われていたことがわかる。そして、おきくの身に危険が迫る―。表題作をはじめ、弱き者への慈しみが込められた三編を収録。著者の代表シリーズ第十四弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。2002年、「隅田川御用帳」シリーズで小説家デビュー。’13年、「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
13
シリーズ第十四弾。やっと、やっとだよ。あとはどうしたらみんなが幸せになれるかだよ2023/08/25
RED FOX
13
「吉原に連れていきゃあ、末は花魁だぜ。おめえも借金はちゃらになるし、娘もおもしろおかしく暮らせるっていうもんだ」十四郎助けて!2019/09/11
シトラス
2
やっと、十四郎がお登勢に将来を約束したのでこれでちょっとは進んだなと思う。 お金のために人生をダメにされたおきくや、与茂七など今の時代に生まれていたらもっとちがう人生だっただろうと思う。 それが良かったどうかはわからないけれど。2019/05/20