出版社内容情報
藤原緋沙子[フジワラ ヒサコ]
内容説明
縁切り寺「慶光寺」御用宿「橘屋」に、小料理屋「鶴亀屋」の仲居お勝が駆け込んで来た。亭主の段七は牡丹作りの名人なのだが、売れた牡丹の苗木のお金をどこかに持って行ってしまっているのだという。橘屋の用心棒・塙十四郎はその亭主のことを調べ出すのだが―。(「雨上がり」)さまざまな人の心をしっとりと描いた作品が、ぎゅっと詰まった大好評のシリーズ第八弾!
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。2002年、「隅田川御用帳」シリーズで小説家デビュー。’13年、「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
11
2人の仲が全然進まないシリーズ第八弾。浪人だが家を再興したい。でも武士になると寺宿の経営は出来ず、縁切り相談受けれなくなる、というジレンマで、。ねえ。2023/08/24
シトラス
2
十四郎と金吾では無いけれど、14歳くらいで親の仇を取るために5年もの歳月そのためだけに生きて、実際には仇が取れる年齢になったら人を切らなければならないとは難儀な人生だな〜。 そして、十四郎が助太刀してくれて本当に良かった。2019/05/03
kmzwrs5781
1
駆け込み寺の御用を承る橘屋。駆込み妻は金銭や男女間の問題など様々な事情を抱える。所々で登場する季節の草花に癒やされつつ、解決に導こうと奮闘する十四郎とお登勢の関係性も気になる今作2025/02/02