出版社内容情報
松尾由美[マツオ ユミ]
内容説明
真以は恋人の南野刑事との久しぶりのデートに心をときめかせていた。やっと予約がとれた人気のレストランには、奇妙なことに空席が目立っていた。なぜか、突然お客が減ったらしいのだが…。その謎を、名探偵ハルお婆ちゃんが解き明かしてゆく(「予約のとりやすい店の問題」)。ミステリー史上もっとも可愛い探偵が活躍する、ユーモラスでちょっぴりほろ苦い連作集。
著者等紹介
松尾由美[マツオユミ]
1960年金沢市生まれ。お茶の水女子大学外国文学科卒。1991年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテスト入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
89
シリーズ3作品目。シリーズが進むほど読みやすくなってきた感じがします。でもさよならってことは最終ってことなのかな。タイトルからして、ハルさんがいなくなってしまうのでは…という展開を想像してしまって、勝手にちょっとさみしい気持ちになっていたのですが、実際はちょっと違って…。読んでのお楽しみ。今回は店長も素敵な展開があり、これでこのメンバーと会えなくなるのはさみしい。最終巻が一番好きでした。またどっかで会いたい。2018/07/10
takaC
85
2015年秋から2016年春にかけて書かれたシリーズ完結の5話だが、北陸新幹線の終点がまだ長野だった時代の話だった。そりゃそうか。シリーズ1冊目が書かれたのはかれこれ10年以上前だもんね。じゃあ今ごろ寺坂真以さんは南野姓になって警察官妻として幸せに暮らしているのね。2017/08/03
ジンベエ親分
45
あー終わっちゃった… 今回は真以も店長も謎解きに頑張る。まあ謎そのものはしょーもないものが多いけど、本作の焦点は既にそこではなく、真以と南野の甘々の恋模様と店長と小椋刑事がどうなるか、ということに尽きる。ともあれ、店長の長い告白とそれに対する小椋刑事の答えは抱腹絶倒(笑) この2人、きっと上手くいくわ。つか、お互いにこれ以上上手くいく相手などいまい(笑) 心残りは「奇妙な新製品シリーズ」をもっと読みたかったこと。いつかどこかで、またハルばあちゃんや真以や店長や小椋さんに会えればいいな。2017/10/30
したっぱ店員
44
ハルさんの謎ときはあいかわらずキレてて楽しいんだけど、どうも自分は主人公のラブに興味が持ててないようで、その要素が濃くなるとなんか読みづらくなる。これでシリーズはひと段落みたい。ハルさんが消えないなら、アクセスする人を変えてシリーズを続けることもできそうだなあ。2016/06/04
ネムコ
35
ここで終わっても、仕切り直して続いてもOKという終わり方。日常の謎に分類されるんだろうけど、本格らしく「謎解きのための謎」ですが、探偵役がおばあちゃんの幽霊というのがお気に入りポイント。キャラが立ってて楽しいです。また会う日まで♪2016/05/17