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目次
第3部 中国経済急成長の要因(承前)(沿海地域の発展;腐敗への対処)
第4部 政治局における闘い(胡耀邦の「辞任」;正しい路線を歩む;理論家たち;大舞台への準備)
第5部 動乱の年(党大会以後;パニック買いと銀行取り付け騒ぎ;一連の失策;価格問題;改革への打撃;趙紫陽、退場;排斥運動)
第6部 中国はどう変わるべきか(政治体制改革 〓小平の視点;政治体制改革 胡耀邦の視点;趙紫陽の認識の変化;保守派長老たちの反撃;中国の未来)
著者等紹介
趙紫陽[チョウシヨウ]
河南省生まれ。1938年中国共産党に入党。’65年広東省党委員会第一書記に就任、最年少の省指導者となる。’75年四川省党第一書記として農村改革を実施。’80年代には国家の経済運営の責任者として、また政治改革のリーダーとして指導力を発揮し、’87年総書記就任。’89年6月、天安門事件後すべての職を解任され、以降16年間にわたって自宅軟禁される。2005年1月17日、北京で死去
河野純治[コウノジュンジ]
1962年生まれ。明治大学法学部法律学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うたまる
1
「階級闘争を中心とした政治宣伝は、国民を改造と管理の対象として扱ってきた。そのため政治宣伝で論証や説得といった手法が用いられることは一度もなく、威圧とレッテル貼りに終始した」……長老たちが80歳を超えて尚、権力を手放そうとしないのは何故なのか。また、どんなに不興を買っても人民に自由を与えないのは何故なのか。それは恐らく文化大革命の記憶、理不尽な私刑の記憶が原因だろう。一方、人民側も大躍進時の大量餓死や幹部連中の腐敗を決して忘れはしまい。つまり、このチキンレースで両者が無事でいる未来なんて無いということだ。2022/12/31