内容説明
吉原会所の頭取・四郎兵衛の傷がようやく癒えた折り、またも吉原が「脅威」にさらされた。吉原裏同心の神守幹次郎は、いまだ復調ならぬ四郎兵衛に伴って、吉原の秘された過去の「遺文」があるとされる鎌倉へ。そこで彼らを待ち受けていたのは過去最強の刺客たちと衝撃の「秘密」だった。シリーズ史上最高傑作!吉原、鎌倉を舞台に壮大なドラマが繰り広げられる第二十一弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計4000万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
この巻まで3冊に続いてきた話の決着がついたようです。吉原の存在にかかわる文書が鎌倉の建長寺に保管されているとは面白い趣向でした。そこまで主人公たちが舟で行くのもあったのか、というのも目が開かされました。従来は陸路ばかりと思っていたのですが。このシリーズ最強の敵のような感じで3冊にもなったのでしょう。建長寺の僧兵たちというのも江戸時代には残っていたのでしょうね。2017/12/06
とし
75
吉原裏同心「遺文」21巻。「未決」「髪結」「遺文」3巻で吉原の危機を脱出する事ができてひと安心、まさか事の結末は鎌倉だったとは驚かされた。 次巻はほっこりと幹次郎と汀女を中心にかかわる人々をたくさん出演させ、前面に出した、のびり、やさしい巻にして欲しいな~。昨日よりテレビドラマ化されて楽しみが増えました。 2014/06/26
kinupon
44
吉原の謎や四郎兵衛の危機とM済ます面白くなってきました。2020/02/24
はにこ
35
このところ続いていた吉原乗っ取り騒動がやっと決着。良かったよ、モヤモヤしてたからね。今回の舞台は鎌倉。托鉢に変装した幹どのが大活躍だった。柘榴の家では黒猫が家族に!神守黒介ww可愛いわ。汀女は麻に幹どのと体験させても良いような発言。。いくら妹みたいに可愛がっているとしてもそれはないよな。。2021/03/10
冴子
33
「未決」の事件のあと、襲われて大怪我を負った四郎兵衛と共に鎌倉建長寺にやってきた幹次郎に遣い手の追っ手が次々やってくる。しかし根っからの悪者ではない人には優しい幹次郎。新居での生活も楽しみ。もしかして二人に赤ちゃん?2018/09/24