内容説明
竹姫付きの御広敷用人となった水城聡四郎は、八代将軍吉宗の命で購った鏡を竹姫の元へ届ける。しかし、そこには思わぬ刺客が待っていた。一方、大奥の中では、吉宗の寵愛を受けるまだ幼き竹姫に対して執拗な嫌がらせが始まった。そして、聡四郎に伸びる最強の刺客の魔手。聡四郎、危し!城の内外を舞台に壮大な物語が広がる大人気シリーズ、意外な展開の第四弾登場。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業、歯科医師。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。歯科医院を営みながら、時代小説を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐々陽太朗(K.Tsubota)
80
げに怖ろしきは大奥、いや女の本性というべきか。竹姫に対する嫌がらせの陰湿なこと。「てめえら人間じゃねえ、たたき切ってやる!」と吠えそうになったところ、お客あしらい役の野笛をギャフンと言わせた紅の啖呵に溜飲がさがった。2016/07/08
とし
72
御広敷用人 大奥記録「鏡の欠片」4巻。またまた月光院と天英院の嫌がらせ、竹姫さんはけなげですね。吉宗より小禄出の旗本の聡四郎にさらなる高みを目指す試練与えられる大変ですね、問題が山積み。2019/09/20
ひかつば@呑ん読会堪能中
13
第4弾。8代吉宗が邪魔でしょうがない連中による権力闘争が続いているが、どうも主役水城の活躍シーンが少なくて物足りない。まぁ大奥には中々踏み込めないので仕方ないが、主役を紅に奪われそうだ(w) 話のテンポもなんかゆっくりだな。2013/09/09
ジュール リブレ
12
伊賀の忍が、なぜここまで…?今回のシリーズの敵役だから仕方ないのだけれど、あまりに周りが見えていない。そして、吉宗を排そうという陰謀は高まり…続く2015/11/25
うさこ@タッタカタ
11
そういえば、近頃の時代小説は江戸グルメが多いけど、これは煮しめ屋しか出てこないな。吉宗倹約令致し方なし!2018/02/27