光文社文庫<br> 刀圭

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光文社文庫
刀圭

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334765637
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

長患いを負い目にし、自害を試みた一三を救った若き医者・圭吾。日本橋福島町の長屋に居着き、住人から頼りにされていた。だが、懇意にする薬種問屋の若旦那とのいざこざから、薬が手に入らなくなる。亡き父から託された教えを胸に刻みながらも、圭吾は志を失いかけていた。そこに永代橋が落ち、多くの怪我人が出たとの報せが。小説宝石新人賞作家の長編デビュー作。

著者等紹介

中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒。2008年、「素見」で第2回小説宝石新人賞を受賞。’10年、『刀圭』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

59
挫折と再生の物語?!。トンデモナイ!。若者にありがちな自意識過剰の、相手を思い遣ることのできない青臭い若者が主人公。圭吾・・まだ3歳だが孫と同じ名前では評価も厳しくなる。お金とは厄介なものだが無ければ暮らしがたたない。それもわからずに医師として如何なものかと薬問屋の若旦那生三郎が。いい味だしてますよねぇこの生三郎さん。人は運と縁によって生かされているって云うけれど、苦労もなけりゃ有難みがわからんのじゃないのかぇ。世間様の有難みをしっかり受け取って、医者として人として一回りも二回りも大きくなって羽ばたけ!2018/02/13

26
面白かったぁ♪江戸の女子は格好イイです。若旦那も素敵でしたが。お金はやっかいですね、安いが当たり前ってのも、悩むのは分かるような。成長話しとしても楽しみました(^o^)2015/07/01

ううち

20
面白かったです!生真面目で理想主義者の医者・圭吾さま。理想と現実に悩んで成長する様はとても清々しくて、読んでいて気持ちよかった。若旦那もかっこいい…。「圭」という漢字の由来が素敵。これからの長崎でのお話も読んでみたいな。2014/07/07

σ(-。-)

19
それぞれが何かを抱えて、身動きが取れない。誰が悪いわけでもないんだろうけど。救われるような救われないような、地についた物語が心にひびく。な~んかいいんだよなぁ。上手くいきすぎない感じがいいのかしら??2013/06/08

rakim

11
蘭医を目指す若い医者の成長記。一途に患者に尽くそうとするあまりの現実との葛藤や、周りの人たちとの気持ちの擦れ違いが初々しくみえます。市井の名医の一代記と続いても良いのじゃないかなぁ・・と勝手な読者は思います。2014/05/05

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