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出版社内容情報
オメガバース×身分制度×華麗なる一族の愛憎劇が大ボリュームで堂々完結!!
男女のほかにα、β、Ωの 3 つの性が存在する世界。
Ω の真宮は自らの性をα と偽り、英家の一員となる。
α の伊織との間に男児をもうけるも、 出生局の研究所に移送され、所長の昭義に自由を奪われてしまう。
囚われた部屋で犀門の持ち物を見つけた真宮は、 彼の失った記憶を取り戻そうと試みるが…!?
夫を手にかけ斯波と逃走した犀門の、 空白の時間には何があったのか。
3つの性を、命を序列づける社会に対峙し、 真宮が下した決断とは...!?
支配と抑圧の首輪を外すときがついに訪れる、完結第10巻!
第42話~第47話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
14
10巻で完結してしまった、名残惜しい作品。ジェットコースターのような急展開、オメガバースと凄まじいほどの階級社会。性差の役割の押し付け。紆余曲折ありの本当に良くできた作品だった。メガエラでもある犀門の壮絶な恋愛の終末と復讐の顛末は目が離せなかった。運命の番だった伊織と主人公の真宮が出会って、別れて、死を知っても番(つがい)だから、お互いが生きていると信じて疑わない2人のキズナ。Ω、β、αの性別差とそんな社会の決め事を飛び越えていく純愛が核となって、性差の役割分担、階級社会への問題提議へ。2024/05/19
むらさきいろの薔薇が好き
10
電子で怒涛の一気読み。オメガバース前提とした管理生殖と階級社会の物語。ぞっとするのは現代の今の世界のヒエラルキーを突き詰めていて、戦争の足音が聞こえるから。不安な世界だからこそ懸命に生きる主人公達が眩しい。私のイメージでは昔のフェミニズムSFの香りがする。2024/05/19
suisei214
4
終わってしまった… メインの伊織と真宮だけでなくもっと脇キャラたちのお話は読みたかった 犀門のエピソードは哀しすぎる 優生思想の恐ろしさ 今に通じる役に立つ人間とは? すごく刺さりました2024/04/13
ak
3
すごい話だった。男女だけじゃなくて別の性別のある世界の話だからこそ、差別とそれに振り回される人たちの話をすんなり受け入れられたのかと思う。幸せなみんなをもっと見たいけど、足りないくらいがちょうどいいのかな。2024/07/24
Yukipitasu
2
Twitterのフォロイーさんの感想のおかげで知れた作品。心の準備があって読むの感想キャンペーン締め切りギリギリになっちゃった。 オメガバースの設定を最大限活かしたSFって設定の割には意外にもあまり無いから初めて読んだ時はこういうの読みたかったと思うのに出会えて嬉しかった。続きが気になりすぎて珍しく漫画アプリのチケットを消費しまくったり、次の日本屋で即購入したりした。 麗子さんと猩羅さんの関係性が好きなので最終巻に2回くらいまたクローズアップされてて嬉しい。2024/05/26