内容説明
非業の死を遂げ、百数十年の時を経て、古井戸から発見された女農場主レイチェル・ヘイズの遺骨。その発見をきっかけに、次々と起きる不可解な事件は、彼女の呪いなのか?霊魂は、存在するのか?ミシガン北部の田舎町を舞台に、心優しき獣医と、彼を取り巻く人々や動物との交歓を爽やかに描きながら、物語はスリリングに展開する!怪奇幻想趣味と、合理的な解決編を見事に融合させた、エドガー賞作家の快作ミステリー。
著者等紹介
アリン,ダグ[アリン,ダグ][Allyn,Doug]
1942年生まれ。ミシガン大学在学中から、「EQMM」などに、作品を投稿。’85年のデビュー作「最後の儀式」で、フィッシュ賞を、そして、’94年発表の「ダンシング・ベア」で、エドガー賞を受賞した
木下晋也[キノシタシンヤ]
1964年東京生まれ。同志社大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
24
いろいろ訳ありの獣医さん(シリーズ有り)が田舎町に引越し、納屋を改装して診療所を始める事に。そこでたまたま古井戸に落ちた子供を助けたら、そこには別の白骨が。100年前大火事で死んだという伝説の女農園主のモノなのか?その辺りから事故る、炎上する、謎の女が立ってると序盤はホラー仕立てなミステリ。ロマンスやアクションもあるよ! 動物とのハートウォームな話もあるけど、主人公が人間の女性周りで炎上させてまわるのはどうなのか?w どいつもこいつもタフなんですけど、敵も情け容赦ないので読んでいて全身が痛くなってきますw2016/07/17
seacalf
8
ダグ・アリンにしびれる。 序盤は何やらホラーめいて面食らったが、べらぼうに面白い。まだ癒えぬ深い傷を抱えた男が、その胸の内を隠すように斜に構えた減らず口を叩く様は、まったく自分好みでもうたまらない。グレイハウンド達と走るシーンでは、彼の高陽感が読み手にも移って、込み上げてくるものが抑えられなくなる。畳み掛けるように展開していくストーリーも、なかなかに読ませてくれる。この本に巡り合わせてくれた読メの先輩方に感謝!もっと読みたい、ダグ・アリン!2016/04/28
guriko
3
短編集『ある詩人の死 』で知った著者の長編。短編集にもあった獣医モノ。話の筋は正直イマイチなんだけど、人物造形がいいんだよなぁ。獣医なので犬が出てくるのだけど、バタバタ殺されるので意外と犬好き(大型犬好き)には向かないかも。2024/04/19
でりら
2
映画化を想定したかのような展開。思いがけないラスト。ぐいぐい読ませる勢いのよい文章。ちょっと強引かとも思うけれど、他の作品も読んでみたくなった。2011/08/26
schizophonic
1
読み始めはまさかこんな展開になるとは思わなかった。2008/08/09
-
- 和書
- 新基礎数学 (改訂版)