内容説明
ヘレナが無事に次女を出産。いっぽう未亡人となった妹マイアには、いやな男がつきまとう。家長として相変わらず多忙をきわめるファルコに、皇帝から呼び出しがかかった。―かの地の平定に貢献のあったブリタニア王へ、感謝と友情の証として新王宮の建設を決めたが、いっこうにはかどらない。問題を見極め、即刻に解決をはかれ。―かくして、二度と足を踏み入れまいと誓った辺境へと、家族の大移動が始まった…。
著者等紹介
デイヴィス,リンゼイ[デイヴィス,リンゼイ][Davis,Lindsey]
1949年生まれ。オックスフォード大学卒業後、公務員から作家に。つねに英米のベストセラー・リストに名を連ねる
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
津田塾大学学芸学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
9
ローマの建設技術、手法、職人たちが生き生きと描かれています。本当か、と疑ったところもいくつかあるのですけど、面白い。建築士、現場監督、測量士、外国人労働者監督、地元労働者監督、造園師、大理石の石工頭、モザイク師、フレスコ画家、配管技師、看護師。なるほどねぇ。さて、さらに殺人事件が起きたあと、事件は急展開。この時代がこのように面白く掘り起こされると、読み物として楽しいですね。2007/06/27
中島直人
7
ラリウスの成長が凄い。魅力的な登場人物達の成長を読むのが、感情移入してしまう自分には楽しい。結局は請負師探しの旅だったのね...2020/03/21
ゴキ子
1
乳呑み児やらをぞろぞろ引き連れて属州に赴くファルコ。密偵ならではの事件解決方法に頷くことしきり。2008/06/28