感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
15
アメリカのミステリ作家ゲイロード・ラーセンが、イギリスの2人の高名な女流ミステリ作家、ドロシー・L・セイヤーズとアガサ・クリスティについて書いた作品が、これである。俺は2003年に一度買って読んだので、今回が2回目である。帰宅したドロシーを待っていたのは、見ず知らずの男の死体だった。死体のそばには意味ありげなメッセージが残されていた。ドロシーの窮地を救うべく、アガサたちは立ち上がった、という筋書き。面白かったです。最後まで分かんなかったなあ、今回も。いやー、ラーセン恐るべし、だぜ。2019/08/17
ちどり
15
探偵同士の夢の共演は多いですが、この作品は作者達の夢の共演作品。ドロシーが帰宅すると知らない男が銃で撃たれ死んでいた。そこには、ドロシーへの愛を綴った遺書が残されていた、この事件に興味を持った「ディテクション・クラブ」のメンバーが捜査をすると、意外な真実が出てくる…実際にあったミステリークラブや、史実を元にした設定で、本当にあった事件のように読めたが、アガサさんの設定がミス・マープルを意識しすぎてるような気がします。そして、ドロシーが女性で学位を持った最初の人とは知りませんでしたぁ,,,,2014/07/18
timeturner
9
ドロシー・L・セイヤーズとアガサ・クリスティーが犯人探しをするミステリー。ディテクション・クラブ関連の話も多く、『探偵小説の黄金時代』を読んだあとだと2割増しで楽しめること請け合い。若竹七海の解説も痛快だ。2019/03/19
宮院薫
1
私はあまれドロシー・L・セイヤーズの作品を読んだことがないので、確かなことではないんですが、作品の展開の仕方がクリスティの作風に寄せてあるように思いました。そしてクリスティーも、御本人というよりミス・マープルのイメージでした。列車の中で編み物する人だったのかなあ?二人が実際に生きていたことろの話なんですから当然ですが、一次大戦と二次大戦の間、というまさに本格ミステリー全盛期の話で馴染みの時代と言ってもいい頃の風物が描かれているのですが、現代の英国小説とあまり変わらないというのも凄いところでした。2015/04/09
左近
1
ドロシー・L・セイヤーズが帰宅すると、食堂に男性の死体が転がっていた。事件を知ったディテクション・クラブ(英国ミステリ作家の団体)のメンバーは、真相究明に乗り出すことを決定。リーダー役に選ばれたのは、アガサ・クリスティ。ミステリの女王2人がダブル主演を務め、他にも実在の作家達が多数登場。念のために付け加えておくと、単なるお楽しみ企画だけに終わらず、ミステリとしても、なかなかに面白い作品となっている。そして、解説の若竹七海は“戦闘的な読者のために”史実との食い違いなど、ツッコミ部分も親切に教えてくれてます。2014/07/23
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