光文社古典新訳文庫<br> メノン―徳(アレテー)について

個数:
電子版価格
¥814
  • 電子版あり

光文社古典新訳文庫
メノン―徳(アレテー)について

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月07日 00時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334752446
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C0197

内容説明

「徳は教えられるものでしょうか?」メノンの問いに対し、ソクラテスは「徳とは何か?」と切り返す。そして「徳」を定義する試みから知識と信念、学問の方法、魂、善をめぐって議論は進んでいく。西洋哲学の豊かな内容をかたちづくる重要な問いがここで生まれた、初期対話篇の傑作。

著者等紹介

プラトン[プラトン]
427‐347B.C.古代ギリシャを代表する哲学者。アテネの名門の家系に生まれる。師ソクラテスとの出会いとその刑死をきっかけに哲学の道に入り、40歳ころには学園「アカデメイア」を創設して、晩年まで研究・教育活動に従事した。ソクラテスを主人公とする「対話篇」作品を生涯にわたって書き続け、その数は30篇を超える。その壮大な体系的哲学は、後世の哲学者たちに多大な影響を及ぼした

渡辺邦夫[ワタナベクニオ]
1954年生まれ。茨城大学人文学部教授。東京大学大学院比較文学比較文化専門課程博士課程単位取得退学。古代ギリシャ哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

71
「徳(アテレー)は教えられるものでしょうか?」メノンの問いに、ソクラテスは「徳とは何か?」と問い返す。ソクラテスとの対話を経て、徳はよい行いを導くもの、とメノンは考える。では、徳は教えられる知識なのか?現実には徳の教師はいないので、異なる。生まれつき得られるものでもない。ならば、徳は自ら正しく考えることで得られるのではないか?神ならぬ人である限りは完全な知は得られないが、よりよい知を目指すことはできる。ソクラテスは、他人に依存する態度を戒め、自ら考えることの大切さを、メノンと後世の私たちに問いかけるのだ。2023/04/02

Gotoran

50
プラトン初期末の対話篇。メノンの問い「特性とは教えることができるものであるか」に対して、ソクラテスは「徳とは何かを知らないこと」と答え、まずは徳が教えられるものかどうかを探求する。そして徳は、他の知識のように教えられるものではないことを明らかにしていく。肝心の「徳とは何か」については明らかにされてはいない。徳を語る過程で、イデアを想起させる場面がありプラトン哲学を意識させてくれた。また徳とは何かに加えて知識や学ぶということまで、幅広く思いを巡らせることができた。訳者まえがき、あとがきが有益だった。2018/06/23

かわうそ

39
想起説という一見デタラメなものも出てきます。しかし、実は想起説は探究のパラドックスに対立させ、学習というものがそもそも思い出す性質であり己で探究していくべきものだという熱いメッセージが含まれている。これはショーペンハウアーが「読書について」で自分の脳みそで考えろといっているのとも似ている。『無知の知』というものの意味も自らの生涯を全て捧げて善というものを求める心構えであることも改めて確認できた。 また、良いものがその人にとって良いものか外部の人間から見て良いものかという視点間の違いも重要であると感じた。2025/04/10

かふ

23
「100分 de 名著 アリストテレス『ニコマコス倫理学』」で徳(アレテー)がもう一つ理解出来なかったので、その元となるプラトンの著作を読んでみた。100分 de 名著 第4回「友愛」で、日本の社会状況で会社関係の友人は利害関係だけだし、ネットは快楽関係で、徳で結ばれる友人関係なんて出来そうもない。だから一人でも生きていけるという生き方が主流になる。で、プラトン『メノン―徳(アレテー)について 』を読んだわけだが、アリストテレスよりはソクラテス(プラトン)の方が理にかなっているような気がする。2022/05/24

まると

22
「徳は教えられるか」を巡るソクラテスとメノンとの禅問答のような対話には様々な論点があるのだろうけど、徳は単なる知識とは違い、自ら考えることによって得られるもの、それに気づかせることこそが教育の本質なのだという意図を持って書かれたものと自分なりに解釈した。いま流行りの「主体的・対話的で深い学び」に通じる普遍的な教育論ですね。本編に匹敵する分量の解説とあとがきが少々難解で読むのに時間がかかった。学術的に細部にこだわりたかったのだろうが、一般読者向けなのだから、こちらは簡にして要を得たものにしてほしかったかな。2021/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4643494
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品