内容説明
江戸は深川蛤町の悪所・極楽島で、勘定奉行所配下の男が惨殺された。夏目影二郎は、勘定奉行職にある父の命で事件を探るうち、天領内の不正疑惑をつかむ。さらに、信濃路へ向かった八州廻りの消息を求めて、中山道をひた奔る影二郎。その彼に、襲いかかるのは、七坊主と呼ばれる僧衣姿の殺人集団だった。活字が大きくなった新装版。シリーズ第二弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説『密命』シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。2007年6月、時代小説通巻百冊の偉業を成し遂げる。’07年度新設された第1回ジャパン・ブック・オブ・ザ・イヤーの作家部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harhy
18
なかなか迫力がある。黒幕が最後まで分からない中での展開。傷だらけになりながら次々と始末。面白い。2014/09/23
なほまる
5
「おこま」という同行キャラが出てきて、少しトーンの暗さが気にならなくなった。国定忠治に白黒つけないまま、付かず離れずなのが何だか落ち着かなかった。こうじゃないか と主人公も予測しながら動いてるけど、ちょっと弱い感じ。これからどう動くのかなと楽しみが出てきた。ただ、先反りの刃と言われると、読んでいても立合いシーンの絵がピンと来づらいのが難点。2012/11/23
てんぱい
5
変な形で協力し合う様になった国定忠治と夏目影二郎だけど、この先もこんな関係が続いていくのかな。役目上いつかは対立する事になるとは思うけど。それにしても忠治側の幸助、影二郎側のおこまがいい仕事をしてる。2011/06/15
mimm
3
本編を読んだ後、あらすじを書いた解説を読むことに何の意味があるんだろう。いつも謎に思ってたんだけど、なんか今回もそうでふっとね。それとも解説の読み方間違えてる?2019/07/16
とことこ
2
今回は県内の地名がでてきてちょっと馴染みあるわって思いながら読んでいた。影二郎は相変わらず強いわぁ。おこまも敵か味方かよくわかんなかったけどいい働きしてた。こりゃ影二郎に惚れた?もう男も女も惚れちゃうよなぁ。格好いいもん。このシリーズはほんと読み応えがあって好きです。2013/05/09