光文社文庫<br> 疾風ガール

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光文社文庫
疾風ガール

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334745707
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自殺してしまう。体には不審な傷。しかも、彼の名前は偽名だった。夏美は、薫の真実の貌を探す旅へと走り出す―。ロック&ガーリーな青春小説。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖(あやかし)の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。’03年には、『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ALATA

144
天才ギタリスト、夏美としがないスカウトマン裕司。果たせなかった夢を必死に追いかける。ペルソナ・パラノイアの敬愛するボーカル馨の死から狂い始める歯車。自殺の理由、本当の名前、不審な傷と謎を解明するために旅立つ・・・。ちょっとミステリーかと疑いつつ、何もなかったという肩透かし感。「あいつはもっと上にいくべきだよ」身を焦がし、ロック魂を震わせる、ガッツある青春小説でした。★3※黒誉田でも白誉田でもないような、モヤモヤした気持。解説にもあったが夏美のキャラクターが・・・、相変わらず予測不能なストーリーでした。2024/02/10

masa

123
誉田さんと言えばやや重い警察小説を連想してしまいますが、この作品は全く違う趣。ミステリー風味の青春小説といった感じでした。サクサクと軽く読めて読みやすかったです。ちょっとオチが弱いかなあと不満に思っていましたが、終盤の夏美のメッセージと決断にジーンときて心を鷲掴みされてしまいました。続編も気になります。2015/04/13

H!deking

114
ダブルカッタウェイの真っ赤なレスポールジュニア。これでギターの形が即座に頭に浮かぶ人はなかなかでしょう(笑)アマチュアバンドでギターを弾く夏美。夏美の才能に惚れ、なんとか関わりたいグラビア系芸能事務所の社員、タレ目こと宮原。夏美のバンドのヴォーカルの薫が自殺し、その真相を探しに、的なお話。以前オールワークス読んで誉田さんは元々ミュージシャンだったのを知ったんですが、これはなかなかマニアックなとこついてます。誉田哲也死角無しだな。花村萬月の初期の頃の作品思い出した。ハートに刺さる一冊。続編も読むぜ!2019/06/10

美登利

104
音楽、それも楽器には疎いのでバンドのお話?どうなんだろうと思って読みました。しかしキャラが立ってますね〜。魅力的な人物が多くて、難しい言葉も用語もあったけれど楽しく読みました。映像化されたら夏美役は誰が良いかなとか、今ひとつ頼りにならない祐司役は意外と松坂桃李くんなんて合うんじゃないかなとか。続編があるのは知っていたけど、誉田さんが音楽活動されてたのは初めて知ったよ。2018/05/18

りゅう☆

95
ギタリスト夏美のバンド仲間で敬愛するボーカル薫が自殺した。謎の傷を残して。自殺の原因は不明で、薫は偽名だった。謎だらけの彼のことを知るために、夏美をスカウトしたいと動く芸能事務所所属の祐司を巻き込み、薫の故郷へと赴く。そして薫の知らない過去を知る。音楽、ミステリー、青春。死が絡むので重くなりがちの展開かと思いきや、夏美の真っすぐで活発な性格、優柔不断だが過去の失敗を繰り返さないよう必死な祐司という二人の視点で物語が進むので感情移入できる。薫の死を乗り越え、新たな決意で進み始めた夏美と再び会えるのが嬉しい。2022/12/31

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