内容説明
流れ稼ぎの夫婦盗賊の子に生まれた余助は、強盗団の大金を横取りしようとした父母が潜伏先で殺されたため、四歳で孤児になった。爾来、寺に引き取られ雛僧になったのを皮切りに、次々に生きる場所と名前を変えていく。未知なる世界で様々な知識を授けられた彼は、やがて、江戸入りした後、豪商や公儀を相手に「大仕事」に取りかかった！痛快無比の大盗賊伝。
著者等紹介
半村良［ハンムラリョウ］
１９３３年東京生まれ。高校卒業後、多くの職業を体験。’６２年、「収穫」がＳＦコンテストに入選し、翌年デビュー。’７１年、伝奇小説とＳＦを融合させた長編『石の血脈』を発表、伝奇ＳＦという新たな分野の第一人者となった。その後、『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、『雨やどり』で直木賞、『岬一郎の抵抗』で日本ＳＦ大賞、『かかし長屋』で柴田錬三郎賞を受賞した。あらゆるジャンルで第一級の作品を数多く遺し、２００２年３月、病気のため急逝（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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