内容説明
「私を誘拐してください」美しい人妻は、そう呟いて便利屋の手をにぎった。夫の愛を確かめるための“狂言誘拐”だというのだ。金に目がくらんだ俺は依頼を引き受けた。完璧なシナリオを練り脅迫を実行、身代金までせしめたが、そこには思わぬ落し穴が待っていた。二転三転、息をもつかせぬ超・誘拐ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
113
1992年というバブルの名残ある時期の作品。時代を感じさせる記述が散見されて懐かしさを覚えた。また携帯電話がまださほど普及していない時期でもあるため、警察からの逆探知対策に伝言ダイヤルサービスや今は無きダイヤルQ2、録音やパーティラインによるやり取りなど工夫が凝らされていて読み手の予想の斜めを行く展開でどんどん読まされてしまった。誘拐する側とされる側の側面で描きながら、いつしか殺人の罪を着せられ、やがて殺人事件の捜査へと転じるツイストの効いた作品。誘拐あり、殺人あり、人捜しありの実に贅沢なミステリだ。2017/11/12
takaC
58
別の小説家の『ゲームの名は誘拐』という話にあちこちが似ている。(気がした。)2015/03/29
とも
28
★★★途中でストーリーの大筋が見えてしまう。設定のありきたりさは、作品が古いが故か。期待の反動か残念。2017/05/30
Syo
25
なるほどね2022/06/16
ひまわり*
23
図書館本◆「私を誘拐してください」便利屋の元に現れた美しい人妻。果たして狂言誘拐は成功するのかー!?久しぶりの歌野さん。やはり面白かった!!時代が1990年代前半なので、自動車電話だとかダイヤルQ2だとか古めかしく懐かしい文明の機器(?)が使われ、それもまた楽しめました!なかなか考え抜かれた狂言誘拐でしたね。8節に分かれ狂言誘拐から結末までを視点を変えながらいったりきたりしながら二転三転するため、途中混乱しながらも真実を求めてついてゆく。それは無理だろー!と思うところもあるが、それも含めて面白かった!!2022/12/02
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