光文社文庫
和宮お側日記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334744397
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

弘化三年、仁孝天皇の末子として誕生した親子(和宮)は、十六歳で徳川第十四代将軍家茂に降嫁。幕府は権威の回復に「公武一和」の政略結婚を策した。大奥に入った親子は、そこで江戸方、宮方の風儀の対立で苦悩する。だが、夫婦は互いを尊重し仲睦まじく暮らす。家茂は二度に亘って天皇に拝謁するため入洛。やがて、長州親征で三たび西上した家茂の身に異変が…。

著者等紹介

阿井景子[アイケイコ]
長崎県長崎市生まれ。佐賀大学教育学部卒業。出版社勤務を経て執筆活動に入る。丹念な取材と史料の渉猟による歴史エッセイ、歴史小説に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすか

15
徳川14代将軍家茂に降嫁した和宮様。有名ですよね。大奥での天璋院との確執、夫家茂との睦まじさ、幕府の瓦解・・・。間違いなく波乱万丈の人生だったろうが、「お嫌さま」に嫁いだにも関わらず夫家茂と心を通わせられたのが素敵だったと思う。2020/11/07

高橋 (犬塚)裕道

5
星3。和宮周辺の事がよく分かってるととても面白いんだと思う。その点が私には不向き。妻が「何か借りて来て」と言ったので図書館に本を返しに言った時に借りて来た。妻好みの本だと思ったからだ。案の定妻は面白かった!と言っていた。和宮側からの視点で書かれた物語は珍しいらしい。和宮、篤姫辺りが好きな方にはお勧め。2017/07/13

akiko

4
有吉佐和子さんの「和宮様御留」がお気に入り、そしてこの本も読んでみた。これは小説というより記録的な記述が多い。あとがきからも推察されるけれど、これは膨大な資料を読み込んで描かれた小説ですね。嫌々ながら江戸へと下った和宮が、徳川のことを考えて行動するようになっていったのはすごいことです。2023/08/30

Darbytime

4
家の都合で結婚したら姑にはいびられ、家風も合わず、その上病弱で床に伏せてばかりの毎日。でも旦那さんが意外といい人で、出張から帰ってくることだけを楽しみに待っていたけど、旅先でビタミン不足で死んだとの知らせ。同時期に母親も死に、実家の兄も死亡。嫁ぎ先が危機の際には根回しして事なきを得て、久しぶりに実家に帰ろうとすると姑に嫌味を言われる。その後なんやかんやで、最終的にビタミン不足で死亡。そんな話。2013/05/10

KEI

2
宰相典侍・庭田嗣子の‘静寛院宮御側日記’を元に書かれているようで、ノンフィクションの様な感じ。和宮側から見た当時の状況が解った。 公武合体の為に‘お嫌様’ながら徳川に嫁ぎ、家茂の義母にあたる天璋院を始めとする、江戸側との軋轢が狭い大奥の中で、それぞれが矜持を持っている様が、混乱した時代に何をしているのだろうと愚かしく思えた。家茂が急死し、頼るべき兄の孝明天皇もまた崩御した後の徳川家を守る為に動く様子は、頼もしくなったと感じた。どちらかというと‘和宮様御留’の方が面白かった。2013/07/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/407301
  • ご注意事項