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光文社文庫
命の終わりを決めるとき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334744304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

重症の喘息に苦しむ患者が、心から信頼する女医に懇願した。「最期のときは早く楽にしてほしい」と。深い絆を結んできた相手の願いが、彼女に過酷な運命を突きつける(「終の信託」)。孤独な魂を救ってくれた「天から来たような男の子」。初めて愛した彼を手にかけてしまった万里。彼女が求めた本当の愛とは(「よっくんは今」)。人の心の深奥に迫る感動作二編を収録。

著者等紹介

朔立木[サクタツキ]
現役の法律家。2001年、裁判官の知られざる真の姿を描いた『お眠り私の魂』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

19
法律家でもある作家で初読み。映画にもなった「終の信託」を含む2編の短編。実際にあった喘息の患者を医師が筋弛緩剤を投入し安楽死させた事をモチーフにした作品。女医が検察に呼び出され、検事に殺人罪を追及される様子を描いているが、この検事が結果ありきの態度で臨む姿勢はひどく憤慨。また、女医の態度も自信がなくどっちつかずで感情移入できず、嫌な終わり方。もう一編もつかみ所のない話でイマイチ。終末医療や安楽死といったいいテーマを扱おうとしているが、描ききれていないと思う。2015/05/14

大阪魂

15
朔さん初読み。実在事件をもとに弁護士でもある朔さんの短編2つ。とにかく主人公の女医さんと万里ちゃんがむちゃくちゃ哀しすぎ…信頼できる患者を救うためにしたことで殺人罪に問われたり、愛されるのに飢えてる子が心を病んで1番好きな人を殺したり…安楽死とか、子どもの心の支えとか、ほんま難しい問題やねー(>_<)にしても出世ギラギラ検事とかセクハラ警察官とか、こんな人いてほしないなあ…2017/02/25

梅ちゃん

9
短編が2編。 『終の信託(ついのしんたく)』患者江木さんの喘息末期の苦しみに対して行われた女医綾乃による安楽死。だがそれは殺人だとする塚原検事。人を殺してはいけないのは自明のこと。だから、著者は結論は出さずに、この物語を終えたのだろう。私自身、もしもの時は、チューブまみれになったり、人工呼吸機による延命は望まず、痛み、苦しみだけ取り除いてもらいたいと思う。 『よっくんは今』万里は母親の実の子供ではないのか…。家庭に居場所を感じず、他にも居場所がなく。逆によっくんは過干渉の母親の子供か…。 2013/11/17

梅ちゃん

5
短編が2編。『終の信託(ついのしんたく)』患者江木さんの喘息末期の苦しみに対して行われた女医綾乃による安楽死。だがそれは殺人だとする塚原検事。人を殺してはいけないのは自明のこと。だから、著者は結論を出さずに、この物語を終えたのだろう。私自身、もしものときは、チューブまみれになったり、人工呼吸器による延命は望まず、痛みや苦しみだけ取り除いてもらいたいと思う。『よっくんは今』万里は母親の実の子供ではないのか…。家庭に居場所を感じず、他にも居場所がない。逆によっくんは過干渉の母親の子供か…。2013/11/17

蕭白

4
ちょっとスッキリしないエンディングでした。考えさせられたけど・・・。2014/11/29

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