光文社文庫<br> トリップ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334741921
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦―。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々を、透明感のある文体で描く珠玉の連作小説。直木賞作家の真骨頂。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、’98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で’99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。’03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞を受賞。’05年『対岸の彼女』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

103
角田光代の連作短編集は、いつもスルスル引き込まれるように読むことができる。ところが、この作品はスルスル読ませてくれない。それどころか、苦虫を噛み潰したような嫌な気持ちにさせられるのだ。たぶん、見てはいけないものを見てしまった気持ちちなるからだ。駆け落ちしそこねた女子高生。LSDを飲んで日々を過ごす主婦。好きな人をずっと追い続けている男。はたから見るとわからない。でもその内情は…という部分を見せられるとゾッとしてしまう。身近にもあるかもしれない。だから、すごく怖いと思ってしまうのだ。2018/03/29

エドワード

97
東京近郊の古ぼけた商店街がある街。ここに暮らす老若男女。何かがずれてしまって、本来の「ビジョン」からはずれた自分にとまどっている。駆け落ちできなかった女子高生。肉屋になるはずではなかった奥さん。花屋の野村典生君のエピソードはちょっと辛いね。うまくいかないお見合い。「カシミール工場」は意外な展開。ある話の主人公が別の話の主人公を見ている光景は角田光代がよくやる趣向だ。私たちの隣人の日常を切り取った物語が次々と現れる。2011/09/30

hnzwd

90
自分の居場所はここではない、と思いながら、それを打破する力もなく、鬱々と日々を過ごしている男女10人の連作短編集。それぞれの話の主役が前の話ではモブだったりとゆるくは繋がるのですが、、全話救いが無いという。言葉選びや、ちょっとずれてて笑える主人公や会話は、私のイメージと重なるのですが、、読後の閉塞感。角田さんの本には元気を貰える事が多かったので、ちょっと辛かったかも。口直し本を読まねば。。2016/08/19

団塊シニア

73
登場人物が次の短編につながっていく話で内面に抱える日常とのズレを感じる主人公が見事に描かれてる、実際のページ数の何倍も世界が膨らんでいくのがよい短編小説だと筆者がいってるがまさに本書はそんな感じがします。個人的には「ビジョン」が好きな作品です。2013/10/12

コージー

72
★★★☆☆鬱々とした日常を描いた連作小説10作品。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる主婦、大学の同級生を追いかけるストーカーなど。個人的には好きだが、万民うけはしなそうな、気だるさ絶好調の小説である。とにかく、よくここまで多くのペルソナを演じることができるなぁと感服した。【印象的な言葉】大事なのはそこにいるのがだれかではなくて、あたしの掌がだれかとつながっていることだ。 2018/10/05

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