内容説明
幼名猿千代。ただ一度だけ対面した父利家に“眼の内はよろし”と誉められ、兄利長の継嗣となる。利光を名乗り、わずか十三歳で海内随一の大大名加賀百万石を継いだ。その後、大坂の役では先鋒として出陣、家康の孫松平忠直と戦功を競う。前田家取りつぶしを画策する徳川方の陰謀に、股肱の臣の富田重政・重康父子の協力を得て、危難を脱するが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Chili
6
自分が知ってる利常像は下巻からなのか、まだ今の段階ではぴんとこない2020/11/22
さとうはるみ
1
徳川時代最大の外様大名としていかに生き残るか、それでいて保身に走らず攻めの姿勢を続ける利常さんである。 本多正重さんの登用など保身に見える行動も単に保身だけではないとわかる。いかに徳川と渡り合うかを真剣に考えるところが名君たる所以の1つかもしれない。加賀前田家を知りたくなった。2022/09/13
tacarps
1
利家ではなく、利常が主体の本だった為に購入。 磐石になっていく徳川家との微妙な関係と、加賀百万石の移り変わりなどが、利常の成長をもって感じた。 そうかと言ってそこまでハマったかと言えば疑問で、下巻は購入しておらず、気が向いたら購入するつもり。2015/07/20