光文社文庫<br> 沈黙の函 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (新装版)

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光文社文庫
沈黙の函 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334734565
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

落水周吉と茨城辰二は、掘り出し物の中古品も商うレコード店を共同経営している。仕入れ担当の落水は、函館の製菓会社副社長宅で珍しい初期の蝋管レコードを見つけた。蝋管レコードには古い手紙がついていたが解読不能、なにが吹き込まれているのかわからなかった。引き取りのため再度出向いた落水は、函館駅からレコードを発送したまま行方不明に。無事上野駅に到着した梱包をほどいてみると、中には落水の生首が!鬼貫警部の名推理。本格ミステリーの傑作。

著者等紹介

鮎川哲也[アユカワテツヤ]
2002年永眠。その功績に対し、日本ミステリー文学大賞特別賞が贈られた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

56
鬼貫警部シリーズ第16弾。「蝋の鶯」をリライトする際に、漢字の問題があり本作タイトルとなったらしい。北海道より貨物便で届けられた、レコードの入っている筈の函から、出てきたのは人間の首であった。首の主は不思議にも函館からその函を、東京へと送った本人であった。「黒いトランク」系のトリックですが、此方の方がすっきりと推理しやすい。鬼貫警部が終盤にしか登場せず、出て来た後は見事にトリックを解いて仕舞うので、鬼貫ファンとしては物足りなさを感じる。鮎川氏はレコードコレクターらしく、蘊蓄話が好きな人には堪らないと思う。2015/11/06

コロチャイ

24
鬼貫警部補シリーズは初読だ。イントロが精緻に描かれ、音楽の素養が激烈だと思った。私には理解できないが凄まじい物語りだと思った。しかも半分ものページを費やし、やっと殺人事件が起こった内容も呆気にとらわれた。そして謎解きの主たる鬼貫警部は後半に出てきて解決する。謎解き物としては少し異質なものだと思った。しかし登場人物の心理描写は秀逸だと思った。2024/11/20

☆エンジェルよじ☆

15
レコードとロシア語が繋がっていて面白かった。時刻表を見ながらのトリックがメインではなく登場人物も少なく犯人は途中で予想出来ちゃった(#^.^#)丹那刑事も初老になってしまったのね。。2012/10/08

ホームズ

12
まずは音楽やレコードについての話が興味深かった(笑)遺体発見の場面は結構良かったけどその後の展開が少し大人しくなってしまった感じがするかな。私立探偵が登場してみたり中々良かったとは思いますが(笑)登場人物が少なく犯人はある程度予想しやすいですね(笑)鬼貫警部の登場が今回は特に少ない(笑)丹那刑事も少なかったですけどね(笑)2010/12/22

hit4papa

11
著者の音楽趣味が満載です。くどくはないのですが蘊蓄話しは、興味がなければ退屈してしまうでしょう。箱から出てきた首だけ死体は衝撃的ではあるのだけれど、犯人がそこまでする理由が希薄です。ワンアイディアとも思えるトリックありきのミステリですね。

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