内容説明
財界のゴッドファーザー、滋賀コンツェルン総帥滋賀雷鋒が、青森県五所川原市郊外の土地2000平方メートルを買収していた。事業用にしては狭すぎ、立地条件も悪いリンゴ畑をなぜ選んだのか?真相を探る黒木に襲いかかる謎の刺客は…。巨悪に挑む黒豹。本シリーズの魅力全てが凝縮された作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドント
2
この題名で、「財界のドンが青森県の土地を不自然に買収している……何故?」ではじまる。この題名で。シリーズ8作目は地味すぎるスタートから色々あって黒木&沙霧はマイアミへ。解放感溢れて銃も撃ち放題の土地でマフィアと戦う。序盤のド地味ながら厚みのある話の回し方に作者は企業小説も書いていたことを思い出す。まぁ「そういうことか」となった後は暴力なんですけどね。当時米国で大流行し日本でも放送されたドラマ『マイアミ・バイス』を即座に摘まんで取り込む作者のフットワークよ。お話は中規模ながら仕掛けもあり。メタ発言もあるぞ。2023/04/30