出版社内容情報
ホームレスの老女が殺され燃やされる、という事件が起こる。犯人の草鹿秀郎は18年引きこもり生活を送り、父親も刺し殺したと自供した。男の人生に、いったい何があったのか。さらに事件を追う刑事、奥貫綾乃は「私もこんなふうに死ぬのかもしれない」と殺された老女に自分の未来を重ね――。『ロスト・ケア』『絶叫』の著者が送る、社会の歪を描いた傑作長編。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun
29
容赦なく描かれる中年ニートの半生。彼はなぜ引きこもりになり、無関係のホームレスを焼き殺したのか。8050問題と呼ばれる中年の引きこもりを高齢両親が養うという構図。親が亡くなった後、その子供はどうなるのかという問題。自活できるよう社会復帰が望ましいが、長年引きこもりを選んだ人には険しすぎる道だ。本作の被疑者・草鹿秀郎は本来虫も殺せないようなおとなしい少年だった。そして少年は無邪気な悪意によるいじめを受け変わってしまった。彼の問題だけじゃない、多くの人が抱える生きづらさや貧困ビジネスという社会のゆがみを描く。2026/10/20
サニー
3
心が抉られて、読む毎に苦しくなった。泣きすぎて電車の中では読めなくなった。他人事じゃない。自分だって草鹿さんやフラワーさんになるかもしれない。恐ろしいのは草鹿さんを苦しめた人達に、全く罪の意識がないこと。虐めたという認識もない。草鹿さんの言うところの塔の上の方にいる人たちには、下の方にいる人たちを虫くらいにしか思ってないのかもね。心がしんどいので、ハウスメイドみたいなスカッとするミステリーを知ってる方、教えてくれませんか?2026/10/18
読書熊
3
うまい。鮮やかなストーリーテリング2026/10/16
にににに
0
ザマー2026/10/22




