内容説明
故事成語は、『論語』や『孫子』などの教訓を編み込んだ、人生の指針である。知って役立つ言葉を厳選。各々の来歴について、古典文献の引用を示しながら、物語調の短い名文でその核心を著す。手紙やスピーチなどにも使える、最良の入門書!
目次
常用成語篇
教養篇
友情篇
美人篇
情愛篇
人生篇
著者等紹介
飯塚朗[イイズカアキラ]
中国文学者、作家。1907年、横浜生まれ。1936年東京帝国大学文学部卒。51年北海道大学文学部助教授、64年同教授、71年定年退官、関西大学教授、78年定年退職。1989年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
20
なんとなくで知っている言葉が多く、特に膾炙、杜撰、流石など、由来を知って驚くものもあった。知っている言葉から、知らない言葉まで。本来の意味とは違う言葉の変化も感じさせられた。改めて勉強になる良い本。2022/11/30
黒猫
16
故事成句のおさらいにもってこいの本。普段何気なく使っている言葉の成り立ちがわかれば、多少なりとも見識が深まる気がする。常用成語は特に一番使う。蛇足、膾炙、杜撰、馬鹿、鶏口牛後、などなど。知らないで使うより、語源を知ることこそが教養だと思います。なかなか、いきなり塞翁が馬とか使ったらビックリされそうですが(笑)中国の偉人や詩人、英雄豪傑などが絡んでいて奥が深いなあと思います。オススメです!2016/11/16
オオサキ
10
日常的に使う言葉が中国の故事から産まれていることを知れたり、なぜこの漢字なのかを知れたりしました。一回じゃ頭に入り込んで来なかった言葉も多いので、何回も読んで語彙力を高めていきます。2016/04/26
大先生
8
文章に何処となく「昭和のおじさん感」が漂っています(笑)膾炙、杜撰、推敲などの「中国故事」の解説本ですが、陶淵明の名句も。「帰りなん いざ 田園まさに蕪せんとす 胡ぞ帰らざる すでに自ら心をもって形の役となす 奚ぞ惆悵してひとり悲しまん 已往の諫められざるを悟り 来者の追うべきを知る 実に途に迷うこと それ未だ遠からず 今は是にして昨は非なりしを覚る」貧ゆえに家族のすすめもあって、心には染まぬが月々何がしの金が入ればと小役人にはなったものの、間違いだったと悟ったわけです。当時、陶淵明は41歳。2025/04/10
BIN
7
中国由来の故事成語の元ネタ集。春秋戦国やら中国ものをよく読んでいるおかげか知ってるのが多いもののまだまだ知らないこともあり新鮮でした。膾炙とか龍断とか小心翼翼など聞いたことあるけど知らなかったこと、また秋扇とか偸香とか色恋ごとのことはあまり知らなかったけど読めばなるほどねっという感じでわかりやすく書かれていました。ただ読めても書けそうにないのが多すぎる。また漢検でも受けようか・・・2016/03/31