出版社内容情報
本書は、さまざまな人の矛盾や葛藤を経てわたしたちのもとに届けられたシモーヌ・ヴェイユの言葉のうちで、「純金の預かりもの」と彼女自身が称する思考に光を当て、その煌めきを少しく映し出そうとするものである。(「序章」より)20世紀前半に34年の生を駆け抜けたフランスの思想家、シモーヌ・ヴェイユ。その思索は世界の思想家や芸術家に大きな影響を与えた。文学や映画を援用しつつ、ヴェイユの思想の核心に迫る。
【目次】
内容説明
二十世紀前半という激動の時代に、わずか三十四年の生を駆け抜けたフランスの思想家、シモーヌ・ヴェイユ。その思索は、カミュ、アガンベン、ゴダールといった、世界の思想家や芸術家に大きな影響を与えた。文学や映画を援用しつつ、多面体をなすヴェイユの思想の核心に迫る。
目次
生涯と思想
純粋さとは穢れをじっと見つめる注意力である
天才とは暗い闇夜を生き抜く力量にほかならない
あらゆる欲望は善への欲望である
美には呼びかける声がある
宇宙は追憶からなっている
不幸は滑稽である
愛は悪を破壊する
力に触れることでモノになる
社会問題を解く鍵は動機にある
労働者に必要なのは、美であり、詩である
平行線は無限遠で交わる
著者等紹介
今村純子[イマムラジュンコ]
東京生まれ。立教大学文学研究科特任教授。美学・表象文化論専攻。京都大学大学院文学研究科修了。学術博士(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Rick‘s cafe
0
シモーヌ・ヴェイユの思想を哲学史の中に位置付けるためにこの本を開いた人は、多少の肩透かしを喰らうだろう。それもそのはずで、体系的で基底となる著作をヴェイユは残していないのだという。人生を賭して見つけて自身の身に宿した思想、「純金の預かり物」を詩的な言葉で以て遺してきた。その断片的な言葉をかき集めることで、我々はようやくヴェイユの思想に触れる事ができる。ほとんど神学的とも言える、ヴェイユの静謐で激しい生きる事の真善美が、古今東西様々な映画や文学のレンズを通して身近なものとして我々の前に立ち現れている。2026/06/17
アルパカメタル
0
主に映画からかなりの引用がされているんだけど、それは筆者の拡大解釈すぎないか?とか、この映画を観てない人にそのニュアンス伝わるか?とか、なんだか「入門」書という割にはヴェイユの思想を理解する手解きにはなっていない気がする。2026/06/01
絵比 乃魅須
0
今村さんにしか書けない本であるとともに、まさにヴェイユの思想を真正面から扱った入門書。これからのヴェイユ入門のスタンダード(反面、彼女の生き様に惹かれる人には少し物足りないかも。そういう方は既存のヴェイユ本をどうぞ)。2026/05/26
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