出版社内容情報
「島での最初の犠牲者は名探偵」「登場人物の一人は偽名」「島では四人が殺される」「共犯者がいる」など、巻頭に書かれた7つのネタバレ。嵐に閉ざされた孤島で起こる連続殺人を描いた作中作「双紋島の殺人」は、現実に起きた事件をもとにしたノンフィクションノベルだった。事件に巻き込まれたミステリー作家は、真相解明を読者に求め小説として刊行するが……。ミステリーの常識が崩壊する、前代未聞の“読者への挑戦状”。
【目次】
内容説明
この本はこんな人に向いています♪ただただ驚きたい人→何も考えずに読み進めても大丈夫。極上の驚きをお約束します。我こそはという謎解きチャレンジャー→7つの【ネタバレ】を正しく読み解けば真相に辿り着けるでしょう。話題に乗り遅れたくない人→前代未聞のネタバレミステリーは会話のきっかけにもなります。新しい出会いや変わった本を探している人→ピッタリです。これ以上の新鮮な体験はありません。嵐の孤島で一人、また一人と犠牲者が出るお馴染みのストーリーが下村敦史の手にかかれば、前人未踏のまったく新しいミステリーに生まれ変わる。
著者等紹介
下村敦史[シモムラアツシ]
1981年、京都府生まれ。2014年、『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2015年、「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年、『生還者』が日本推理作家協会賞(長編部門)の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
121
下村さん新作は巻頭から奇抜なアイデアを繰り出し、読者に謎解きの挑戦を促すスタイル…本格もの独特の「孤島が舞台で連続殺人」ミステリ好きとしてワクワクする設定だが....提示された7つのネタバレが縛りになって、読み進める上で邪魔になるのも否めない。それが著者の狙いだろうし、熟考しながら楽しめる人には良いのだろうが、単純な私にはイマイチ合わなかった。初期数作の「熱い敦史」が好きなので、近年の作品群が軽めのエンタメに振り切っているのを疑問に思っていたが、本作の登場人物に作家側の事情を語らせている部分で納得はした。2026/06/30
ちょろこ
118
見事な幕閉じの一冊。事件に巻き込まれた作家が読者に謎解きをお願いしたいという思いで出版された、実際に起きた嵐に閉ざされた孤島での未解決連続殺人を描いた「双紋島の殺人」。しかも巻頭に七つのネタバレ付き。この設定が何ともそそる。ネタバレを頭にじっくり読み進めようと思いながらも、気づけば一気に読んでしまった。所々気になる点はあれど結局は何も掴めないままだったな。終盤の真相解明へのストーリー展開といいお見事、終わってみれば細かな練られ方にやられた感いっぱいからの納得感。下村さんのコテコテ本格ハードミステリに脱帽。2026/06/23
R
113
劇中劇が大半なのだが、それをふまえての仕掛けがあって、面白くくみ上げられたミステリ小説だった。作品中でもわざとらしく、本格ミステリという単語や思想が披瀝されて、ある種の枠組みができあがる中で、読み手も知らず内に挑戦状を受け取るといった感じになっていたわけだが、入れ子になった伏線というか、陽動が面白かったけど非常に疲れた。最終的に推理披露も当然なされるが、合っているかもわからぬまま、でも、ミステリのお約束を全部ざわとらしく味わえた上でというのが、好きな人にはたまらんのだろうなと思うところ。2026/06/29
まちゃ
86
作中作「双紋島の殺人」と七つのネタバレから犯人を推理するという趣向のミステリー。どこが真実で、どこがフェイクなのか考えながらの読書。トリックは古典的でしたが、気軽に楽しめるミステリーでした。2026/05/31
Ikutan
73
二年前に『双紋島』で起きた凄惨な連続殺人事件。未解決のこの事件を事件の当事者・梟雲三馬が綴った『双紋島の殺人事件』が刊行された。『あなたは真相を暴けるか』強烈なキャッチコピーが躍るこの本、巻頭には七つのネタバレ、冒頭には島のイメージ図の他、読者に向けた断り書き。本格ミステリ好きな下村さんが、楽しんで執筆されたと思える凝った構成ですが、うーん、私には付いていけず…。ストーリーに違和感があったり、不自然な言い回しとか、後半の種明かしで、理屈は何となく分かったけれど、頭ゴチャゴチャでスッキリしなかった。残念。 2026/06/10




