出版社内容情報
小学三年生のあきらは最近学校に行くのが憂鬱だし恥ずかしい。お母さんが登下校時の通学路で児童の安全を見届ける「見守り隊」隊長になり張り切っているからだ。しかしある朝、お母さんの目の前で同級生が自転車に轢かれ……。自分の気持ちをうまく言葉に出来ずあがく子供たち。そんな彼らの姿は思わず抱きしめたくなること必至。要注目作家・真下みことの傑作感涙小説、誕生。
【目次】
内容説明
小学三年生のあきらは、最近毎朝がゆううつだし、恥ずかしい。お母さんが、登下校時間の通学路に立ち児童の安全を守る「見守り隊」の隊長になり、張り切っているからだ。しかしある朝、お母さんの目の前で、人気者の同級生・達哉くんが自転車に轢かれてしまい…。感涙必至、要注目作家の新境地。
著者等紹介
真下みこと[マシタミコト]
1997年生まれ。早稲田大学大学院修了。2019年『#柚莉愛とかくれんぼ』で第61回メフィスト賞を受賞、2020年同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
137
小学校3年生の男女五人の子供視点で綴る連作五短編。初読み真下さんは、児童の心理を浮き彫りにする筆致と実態に迫る深い洞察が実に秀逸! 様々な立場や個性をもつ親や大人の影響が色濃く反映する子供を取り巻く"狭すぎる"社会。子供の世界は純粋であるがゆえに直情的で時に残酷。無知の知を自覚しながらも、目覚め始めた自我は観える世界を少しずつ広げていく。清新な喜びや発見に背伸びを支えてもらったり、膿んだ心の傷口に素手で触ったりしながら、子供は自らを知り、大人と出会い、大人を観て、身の回りの複雑な世界を学んでいくのだろう。2025/10/22
☆よいこ
105
小学3年生の児童たちが主役の連作短編。いい大人があんまりいない▽[見守り隊見習い]あきらのお母さんは登校見守り隊の隊長。校門前で事故がおこり責任を問われて嫌がらせがはじまる[クラゲのしっぽ]マイペースな亜子は隣家の大学生のお姉さんと仲良くなる[やさしいの書き方]委員長の守は真面目メガネ[赤いリボン]美紗都は亜子と友だちになるが裏切る[スルーパス]翔吾がサッカーレギュラーを達哉にとられたことで、お母さんが達哉に怪我を負わせる▽子ども達は大人に振り回されながら不器用に成長してく。2025.9刊2025/11/14
mike
84
小学3年生。まだまだ親の言うことが正しいと信じてる子ども。でも侮るなかれ。学級という集団の中で自分の立ち位置とか人の目が気になって悩むことだって多いのだ。これが親のトラブルのせいだと見るに忍びない。登場する5人は性格も家庭環境も違うがそれぞれ問題を抱えて悩んでいる。そんな彼らが誰かと関わりながらちょっとだけ成長する姿は嬉しくて応援したくなる。各章に登場する達哉。家庭にも恵まれスポーツ万能で優しく人気者。申し分のない子だけど彼にだって何かしら抱えているものがあるのかもしれない。達哉の話も聞きたかったな。2025/11/13
ナミのママ
76
小学校3年生のあるクラス。その子どもたちを主人公にした連作短編5話。母親が通学の見守り隊長のあきら、クラスに馴染めない個性的な亜子、学級委員・守の林間学校、女子グループの美紗都、サッカークラブのレギュラーから外された翔吾。自分の中で少しずつ変化していく子どもたち、あったなぁと思い出す感情。少しずつ成長していく姿が眩しい。(いただいた本)2025/10/07
chimako
73
小学3年生が主人公の連作短編集。うまい構成でサクサク読み終える。親と言うことは絶対でその比護下で生活する低学年までと比べ小学校も3年生となると親は絶対ではなくなるし自分自身の立ち位置にも敏感になってくる。その中で友だちとの関係に違和感を持ち、自分自身のあり方を客観的に見、何が大切なのかをしっかり見きわめられる力を養っていく。見守り隊の話は人を責めて真実が見えない大人の浅はかさが際立った。特性のある亜子が好きなものを見つけるクラゲの話は隣の大学生が良かった。どの子も必死で立っている。前を向いて歩いて欲しい。2025/11/14




