出版社内容情報
Z世代は恋人より母親といたい? 博報堂のシンクタンクが30年前と同じ設計で実施した「若者調査」をもとに、今20歳前後のコアZ世代とその親世代を比較分析。見えてきたのは、親世代とは大きく異なるZ世代の人間関係、家族の密接すぎる関係性だった。定量データに加えチャットの親子会話を多数収集し、進化した親たち=「メンターペアレンツ」の実態に迫る。金間大介氏や星友啓氏のインタビューも収録。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
11
ざっと流し読み。大型帯には押見修造による母と息子(団塊JrとZ)の絵。予想されるように『血の轍』っぽさがあるけれども本作の提示する像はそれとは異なる。いまのZ世代コア層と、その親のコア層である団塊Jr、および後者の若者だった頃の調査結果を比較している▲いまの若者と30年前の若者の性質は変わっておらず、中年はいまの若者は変わったという印象を抱くが、それは老いて変わったのは自分の方だという自覚に乏しいからだ▲反抗期の消失、盛り場的文化離れなどは、それらが20世紀半ばの流行だったという側面が強いのだろう2025/10/02
わた
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私がZ世代ということもあり、本書で書かれているデータを自分の価値観と家族との関わり方という部分で比較しながら楽しく読んだ。特に、リアルな親子間のチャットアプリのやりとりが記載されていて、よその家庭を覗き見るような感覚と自分の家族との違いを強く感じて面白く読めた。Z世代側としては上の世代が私たちの世代に対して、不満や批判をすることに疑問やモヤモヤを感じていたけれど、本書を読んでなぜそのように思われているかの理由が分かり、すごく腑に落ちた。2025/09/22
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