内容説明
名門大学ラグビー部出身だが就職に失敗し、伝手で私立櫻木学院高校の臨任体育講師となった坂田は、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。はじめは入部希望者ゼロで悪戦苦闘するものの、奇跡的に7人制セブンズの試合で神奈川県準優勝。調子づいて夏休みの菅平合宿に突入するが……。個性的な部員たちの人間模様と成長、ラグビーの迫力と面白さ、汗と泥と涙がつまった感動の青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
68
スポ根小説大好きな私には、ど直球の作品。就職浪人になりそうだった酒田が私立高校の新任女性理事長のツルの一声でラグビー部を立ち上げ、1年目で県のベスト4を目指すというもの。頭脳明晰なキャプテン・司馬くんが良いなぁ!花形みつるさん、初読み。2018/02/24
のぶ
66
爽やかでとても面白いスポーツ小説だった。本作で扱っているのはラグビー。名門ラグビー部の補欠として、公式戦に5分しか出場できなかった酒田公男は、櫻木学園高校の体育講師として雇われる。そこで理事長からラグビー部の立ち上げと、花園出場のミッションを受ける。はじめは人数も集まらず素人ばかり。そこから先の物語はラグビー一直線。司馬という唯一使える選手を中心にチームは進化していく。スポーツ小説は多いがここまでどっぷり浸かった本は珍しい。チームの花園出場は叶うのか?スポーツ小説の好きな人にはお勧め!2018/04/11
信兵衛
32
面白さ、熱さ、読み応えともまさに圧巻、青春スポーツ小説の傑作と言って過言ではありません。是非、お薦め!2018/02/10
はるき
31
新卒臨時教師が率いる新生ラグビー部(支援者は熱血お嬢様理事長のみ)児童書出身作家さんなので、何か地の文が柔らかくてくすぐったい感じでした。 程よい熱さ+クスリと笑える展開でスイスイ読めました。ベタな展開もまた良し。 2018/01/23
kosmos
28
青春っていいなー!キラキラしてる!先生も生徒も、みんな何もできないところからスタートして、紆余曲折しながら勝利に向かってラグビーに打ち込む。いろんな人の視点で進むので、部員それぞれの部活への温度差や心境の変化が感じ取れるのが面白い。登場人物みんなを応援したくなる。今度ラグビーの試合が何かで流れたら、ちょっと見てみたくなった。2018/03/01