出版社内容情報
〈アミュレット・ホテル〉は犯罪者の楽園。2つのルールさえ遵守すれば、警察の介入が一切なく、銃でも偽造パスポートでもルームサービス可能な犯罪者御用達ホテルだった。①ホテルに損害を与えない②ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的ルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰め、相応の対価を支払わせる。ホテル探偵VS犯罪者の頭脳戦、濃密なロジックで犯人を炙りだす本格ミステリー。
内容説明
殺し屋、詐欺師、窃盗グループの皆様…犯罪者御用達ホテルへようこそ。当ホテルでは二つのルールさえ守っていただければ、法令無視でどんなサービスでもご提供いたします。偽造パスポートでも銃器でもお気軽にお申しつけください。ただし、殺人などの掟破りには相応の対価を請求いたしますのでご注意ください。我がホテル探偵が秘密裏に処理させていただきます。
著者等紹介
方丈貴恵[ホウジョウキエ]
1984年、兵庫県生まれ。京都大学卒。在学時は京都大学推理小説研究会に所属。2019年『時空旅行者の砂時計』で、第29回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。長編第2作『孤島の来訪者』は「2020年SRの会ミステリーベスト10」第1位に選出された。その後、『名探偵に甘美なる死を』『アミュレット・ホテル』が2年連続で本格ミステリ大賞の最終候補となるなど、本格ミステリの書き手として最注目の存在である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
66
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/08/post-627a09.html 本書は4つの短編からなっています。 「Emisode 1」の「アミュレット・ホテル」で「ホテル探偵」の実績を示して、次の「Emisode 0 」で、何故主人公桐生がホテル探偵になったかを明かします。以下、 「Emisode 2「Emisode 3」の二篇は、それぞれの事件を扱っていきます。最初にイヤだなと思ったのは、やはり犯罪がメインの物語だったからです。2025/08/24
mihya
46
続編を読んだ方の感想を見て1作目を読んだ。 犯罪者御用達の特殊なホテルで、禁忌事項のはずの殺人がおこる。設定からキワモノかと思ったら意外としっかりしたミステリーだった。 登場人物も良く、楽しく読んだ。続編も楽しみ。2025/10/10
Satochan
31
舞台は上級犯罪者専用ホテル。プライバシーと安全を保証。電話ひとつで武器、毒薬、各種情報をお届け。但し、ホテル内での傷害・殺人、ホテルに損害を与えることは禁止。禁を犯した不届者には辣腕のホテル探偵が対処します。。というお話。舞台設定が秀逸ですね。クローズドサークルで、ほぼ全ての登場人物が犯人の3要件中①動機と②手段を満たすわけですから。あとは③機会だけ。なんですが、これが難しくて面白い。続編も読もっと。2025/07/26
takaC
28
いやいや面白かったです。恥ずかしながらKUMC出身者にこんな方もいたということを今まで知りませんでした。シーズン2が『アミュレット・ワンダーランド』なんですね。まだ文庫落ちしてないのか。図書館にあるかな。2025/08/16
mayu
28
初読み作家さん。帯の"犯罪者御用達ホテル"に絶対面白いやつ!と購入した一冊。アミュレットホテルは一般客用の本館と犯罪者を迎え入れる別館がある特殊な作りのホテル。もう右を向いても左を向いても詐欺に殺し屋に情報屋に売人と犯罪者だらけ(笑)守らなきゃいけないルールがあり、色々起こった時の為にホテル探偵が常駐している。淡々としているホテル探偵のキャラがちょっと掴みにくいけど、ホテルで起こる事件の数々を楽しめながら読めた。犯人は誰か?を推理する本格的なミステリーを読みたい方にはオススメ。2025/06/15




