出版社内容情報
烏賊川市の有力企業社長・小峰三郎が鵜飼探偵事務所にやってきた。三郎は、クリスマスに宿泊するスクイッド荘に同行し、脅迫者から護衛してほしいと言う。断崖絶壁に建つスクイッド荘は大雪に見舞われ、今にも怪事件が起こりそう。鵜飼とその弟子・流平が酒と温泉にうつつを抜かしている間、脅迫者の計画は着実に進行していた! 大人気シリーズ、待望の長編!
内容説明
烏賊川市の有力企業社長・小峰三郎が鵜飼探偵事務所にやってきた。三郎は、クリスマスに宿泊するスクイッド荘に同行し、脅迫者から護衛してほしいと言う。断崖絶壁に建つスクイッド荘は大雪に見舞われ、今にも怪事件が起こりそう。鵜飼とその弟子・流平が酒と温泉にうつつを抜かしている間、脅迫者の計画は着実に進行していた!大人気シリーズ、待望の長編!
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県尾道市生まれ。岡山大学法学部卒。’96年から公募アンソロジー『本格推理』『新・本格推理』に短編を発表。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」第1弾に選ばれた『密室の鍵貸します』で、本格デビューを果たす。’11年には『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞に選ばれ、大ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クキモン
12
久しぶりの烏賊川市シリーズです。1ページに必ず1つ以上ギャグが盛り込まれているお笑いミステリー。でも推理は本格的。鵜飼探偵の天然ボケも健在です。20年前の事件に絡んで若き日の砂川刑事も登場。これがまた志木刑事にそっくり。500ページにおよぶ長編でしたが、存分に楽しめました。2025/05/24
NAOAMI
6
文庫の厚みの分だけ無駄な会話だらけた笑いが多く本線を煙に巻くが、そのくせシッカリとしたオチをぶつけてくる。ある意味天才やん。消去法でも犯人が解らないクローズドサークル事件だが、20年前の真相が解けなきゃ、さらに真実が遠のくという構図が巧妙。元刑事の語る過去顛末に、胡散臭いハワイの探偵が登場したり、そもそも冒頭登場した中坊は20年後のいつ出てくるん?雪で閉ざされた内側・現在と、外側の過去が合致する流れが結果的にムチャスムースで淀みない。こんな阿呆な会話のオンパレードを読まされてるのに◎付けるなんて悔しい笑。2025/05/26
くに
1
久方ぶりの烏賊川市シリーズ。相変わらず小気味良いギャグが冴え渡るが、その影響(?)でなかなか話が進まずページ数が長くなっている印象。トリックや結末がレベル高いだけに、その点はやや残念。とは言え過去の烏賊川市シリーズを読んできた読者なら今作も間違いなく必読。【85点】2025/05/23
ゆんろん
0
書店で見かけて、嬉しくなって求め、どんどんと読み進めてしまった。さすがの手練れの作品という感じ。おなじみのメンバーのはちゃめちゃぶりがわざとらしすぎず、伏線やその回収にもキチンと繋がっているのが素晴らしい。(本格物を成り立たせるための不自然になりかねない設定をカモフラージュ?する効果もあるのかもと感じた。)これから暑くなろうかという季節に、クリスマスシーズンに大雪に見舞われる話を読むのは乙なものがあった。2025/05/17