出版社内容情報
蒼田千尋は、息子の子育てに悩んでいた。知能教育教室に通っている頃から、ほかの子ができる課題ができなかった。小学校四年生になった今も、成績はふるわないままだ。やったらできるはず、と思うのだが、その「やったら」ができない。しかし母親として可能性を信じたい千尋は、塾を変えればいいのではないかと思いつくが・・・・・・。
『ケーキの切れない非行少年たち』の著者が、「発達障害が分かる」小説をお届けします!
内容説明
蒼田千尋は、息子の子育てに悩んでいた。知能教育教室に通っている頃から、ほかの子ができる課題ができなかった。小学四年生の今も、成績はふるわないままだ。やったらできるはず、と思うのだが、その「やったら」ができない。母親として息子の可能性を信じたい千尋は…。『ケーキの切れない非行少年たち』の著者が、「発達障害が分かる」小説をお届けします!
著者等紹介
宮口幸治[ミヤグチコウジ]
立命館大学総合心理学部・大学院人間科学研究科教授、児童精神科医、一般社団法人・日本COG‐TR学会代表理事。「境界知能」の人々に焦点をあてた大ベストセラーの『ケーキの切れない非行少年たち』をはじめ、子どもの発達や、境界知能についての著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shi-
19
発達障害にスポットを当てた、連作短編集。 私自身仕事柄、発達障害のお子さんに接することもあり、割と身近な物として捉えている。 この本も発達障害は何も特別な事ではなく、どのお話も日常生活を送っていってる中で、しんどさだったたり、上手くいかないことだったり、違和感だったりで、医師や、支援センターの門を叩き、診断をうけている。 でも実際は親がしんどくてもなかなかそこへ繋いで貰えなかったり、こどもも成長するにつれ、しんどい事が増えていっている。なんとかならないかなぁ。2025/03/26
いなこ
3
蒼田夫婦の息子康太は、授業についていけず友だちとの会話にも入っていけない。母子家庭の娘美羽は、落ち着きがなく不注意が目立つ。両親が医師の息子湊は、同級生とのトラブルや立ち歩きがある。それぞれ発達を疑い、相談にいって…。今は多様に判断がつく、発達に関すること。親がネットや本で調べたり、相談する場もある。それに伴う勉強の仕方の対応も少なくない。ただやはり、親としては葛藤は否めない。親も子もベストな状態でなることは、容易なことではないのだと感じた。2025/04/25
♡mayumelo♡
0
知的障害の息子を持つ母として、とても分かりみが強かった。 2025/05/23
mucchy
0
みんなが一流になれるわけないし、その人なりのベストな人生を歩むしかない。2025/05/22
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