出版社内容情報
犯罪ネットワーク「金石」の幹部が次々に殺される。〝黒石〟と呼ばれる謎の殺人者の仕業か。首都圏の過去十年間の未解決殺人事件を検討した鮫島らは、知られざる大量殺人の可能性に戦慄した――。神出鬼没で正体のつかめない殺人者〝黒石〟と、反抗するものへの殺人指令を出し続ける〝徐福〟の秘匿されてきた犯罪と戦う鮫島。「金石」メンバーの逆襲はあるのか? 絶体絶命のクライマックスまで一気に疾走する傑作長編!
内容説明
犯罪ネットワーク「金石」の幹部が次々に殺される。“黒石”と呼ばれる謎の殺人者の仕業か。首都圏の過去十年間の未解決殺人事件を検討した鮫島らは、知られざる大量殺人の可能性に戦慄した―。神出鬼没で正体のつかめない殺人者“黒石”と、反抗するものへの殺人指令を出し続ける“徐福”の秘匿されてきた犯罪と戦う鮫島。「金石」メンバーの逆襲はあるのか?絶体絶命のクライマックスまで一気に疾走する傑作長編!
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年生まれ。愛知県名古屋市出身。慶應義塾大学中退。1979年第1回小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nao Funasoko
19
ちょうど本書を読んでいる時に元県警の方からトクリュウや特殊詐欺についての話しを聞く機会があったことで "金石"=ネットワーク型組織がリアルに感じられた。 阿坂課長、矢崎ら新しいメンバーもこなれててきた様子。鮫島も少しずつ変化ってきてる。 時折挿る過去の事件や桃井、晶に関する記述が初期からのファンの心をくすぐる。 「俺はバカマッポになっていた」のくだりはちょっと泣けた。 新宿鮫シリーズは単行本でも文庫でも読んではいるが、やはり、新書版のカッパノベルスの二段組が一番しっくりくるなあ。2025/02/27
キクマル
13
本当に久し振りの読書でした。他の事に夢中に、なり過ぎて本を読んでいませんでした。「新宿鮫Ⅻ黒石」!大変、面白かったです。かつて新宿で働いていた者としては新宿鮫は手放せませんね(^^)2025/03/31
めがねおじさん
3
新宿鮫シリーズ第12弾。前作「暗躍領域」からの続編的構成。前々作の「絆回廊」から鮫島が追い続ける中国人2世を中心とした謎の犯罪ネットワーク「金石(ジンシ)」。今作ではその内紛劇に絡み、いよいよその核心に迫ることに。そしてその内紛に直接関与する謎の殺し屋「黒石(ヘイシ」。組織の内部に迫りつつ、この謎の殺し屋の存在と過去の未解決殺人事件の真相にも肉薄。次第にその正体に迫る過程がリアル。物語は不気味な黒石の視点からも描かれ、じわじわと緊迫感が増していく。ただラストがちょっと物足りなく思う。鮫島も歳を取ったかな。2025/04/25
さめ
3
今回の敵は黒石。金石との関係もかなり展開されてるきた。ちょっとテンポが良すぎる感じもあるが、今回はチーム新宿署が頑張ったかな。あんなに簡単には行かないだろうけど。鮫の単独行はもうないのかな〜。2025/03/22
Akira Suzuki
3
シリーズ12作。前作「暗約領域」の続編のようなストーリー。 本作は前作を読んでおいた方がいいかもしれない。もちろん単独作品としても十分楽しめる。 鮫島の円熟を感じる。読者によっては「円くなりすぎ?」という印象を受けるかもしれない2025/02/13